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セミナー・見学会

2017年10月24日

(株)ファビオでのセミナー・工場見学会開催

10月12日(木)岡山市の(株)ファビオ(池上鎌三郎社長、http://www.fabio.co.jp/)で、開催された。1965年に前身の池上写真製版所として創業し、2000年ころから印刷分野に進出し、池上社長が自ら先頭に立って攻めの営業を続けている「元気印」の会社である。
(株式会社ファビオ 池上鎌三郎社長)          (日本WPA田畠久義会長)
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セミナー・見学会の冒頭、田畠会長は挨拶に立ち、大手メーカーが不祥事で信用低下をきたしている現下の情勢を念頭に、今回のセミナー・見学会は、「水なし印刷の環境対応、高品質で培ってきた信用を更に高めることが重要であり、そのために役立つ情報の提供や活動を継続していく一環である」こと述べた。
セミナーでは、「水なし印刷の導入・安定化への提言」のテーマ—でのパネルディスカッションと、「ラベルEXPO視察報告」の2部構成であった。
パネルディスカッションは、(株)サンエー印刷の吉川昭二常務の司会で、(株)ファビオの池上鎌三郎社長、アインズ(株)の大森七幸社長、北東工業(株)の東條秀樹社長、タケミ(株)の柴崎武士社長がパネラーとして進行した。3社の印刷会社社長からは、「水なし印刷導入の経緯」、「水なし印刷導入による成果」、「水なし印刷の今後への期待」が述べられ、タケミ(株)の柴崎社長からは、水なし/水あり印刷を問わず、メンテナンスの重要性、水なし印刷のメンテナンスのツボが述べられた。 (パネルディスカッション、左から柴崎社長、東條社長、大森社長、池上社長)
panel.jpgのサムネール画像のサムネール画像水なし印刷の導入は、各社それぞれ事情は異なるが、いずれもトップの強いリーダーシップにより、ハード面、ソフト面での刷新により実現された。北東工業(株)は、水なしLED-UV印刷を世界初で成功させ、アインズ(株)はオフ輪印刷でも水なし印刷を採用し、(株)ファビオを含め、3社とも全台が水なし印刷で稼働するまでになっている。その結果、全社での品質、技術での平準化、社員のモラル・モチベ—ションの向上、働き甲斐のあるストレスのない作業を実現できていると、異口同音に水なし印刷導入後の実情を述べられた。まさに「働き方改革を」を先取りした成果と言える。
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工場見学会に関しては、見学後に記入してもらったアンケートで、全ての人が、「整理整頓が行き届き、パウダーが少なく、クリーンな工場」と、絶賛していた。
パネルディスカッションの詳細は、別途報告させていただく予定だが、セミナー・工場見学会後の参加者のアンケートを一部紹介させていただく。
パネルディスカッションについて
・経営的視点と製造的視点の両方から、全て実体験に基づき、きれいごとではない
本音を、生で聞けるセミナーであった。
・水なしを導入することで、品質の安定や、環境面でのアピール以上に、そこから
生まれる社員の技術の平準化や、社員のストレスの軽減に効果があることを実感
でき、大変有意義であった。
・私の会社でも水なし印刷はやってますが、水あり印刷の方が管理はずっと楽だと
思っていました。今回初めて、講演会を聞いて水なし印刷の良さを知れたし、未
来がある印刷だと感じました。
ラベルEXPO視察報告について
・海外でも水なし印刷が、セキュリテー印刷や新聞印刷など広く普及していること
を知った。
・新しい印刷方式としてEB印刷に注目したい。
セミナー・見学会全般に関して
・他社工場を見る機会がほとんどないので、見学会の頻度を高めて欲しい。
・工場見学には、もっとじっくり時間を取って欲しい。
・現場の方の意見を直に聞ける時間が欲しい。
日本WPAのセミナー・工場見学会は、日本WPA会員以外の参加も歓迎しており、今回は都合で参加できなかった皆さまの参加を期待している。また、参加しやすいように、各地での開催を今後とも計画していきたい。