千葉大学は、国立大学唯一の画像を専門に扱う画像科学科を持ち、化学・物理はもとより,人間の感性など広範囲にわたる総合学問領域を扱っている。この画像系の学科は1915年に創設された東京美術学校の写真・製版学科を起源にしており、10月15日に千葉大学のキャンパスにおいて記念式典が開催された。
日本WPAは、この100周年記念事業として創設されるイメージングラボの設備基金への寄付を行った。
挨拶をする小森コーポレーションの小森会長
水なし平版のインキ反発層は、シリコーン層で出来ているが、シリコーン層がインキを反発性するメカニズムを理論的に解明したのが、千葉大学の山岡亜夫教授(現名誉教授)である。
WFBL理論(Weak Fluid Boundary Layer)
山岡教授は、1970年代の初め、シリコーン層がインキを反発するのは、インキ中の溶剤がシリコーン層に浸透し、シリコーン層の表面に溶剤の極薄い膜を形成することにより、インキを反発することを解明した。一般的にはWFBL理論(Weak Fluid Boundary Layer理論)と呼ばれ、この理論により、水なし平版の改良、水なしインキの開発・改良が一気に進んだ歴史がある。