日本WPAは、会員企業へのサービスとしてVOC排出量の測定を実施している。工場のあらゆる場所、機械でのVOC濃度を測定することにより、取り組んできた環境改善の効果を実感し、また必要な改善点を明確にするのが目的である。会員企業での比較的最近の測定結果は、過去のブログ(2015-8-05,2015-8-08)を参照ください。(VOC測定を希望する会員会社は、事務局まで一報ください。)
今回は、新日本印刷株式会社羽田工場(本社高松市、佐野年計社長)、アインズ株式会社(滋賀県蒲生郡、大森七幸社長)の2社でVOC測定を行った。
この2社は、宣伝・販促印刷(枚葉印刷・オフ輪印刷)、出版印刷、パッケージ印刷からデジタルメディア分野までの幅広い業務を推進する先端企業であるとともに、水なし印刷を核とした環境印刷会社の雄でもある。2社とも、VOC測定は過去にも複数回実施しており、既に低VOC値の優良工場ではあることは実証済みである。今回の測定により、2社が継続的に取り組んでいるVOC排出量の低減・環境改善の成果が明らかになった。
新日本印刷(株)羽田工場は、資材・設備・稼働のすべてを環境印刷に特化しており、第10回の印刷産業環境優良工場表彰で経済産業大臣賞を受賞している。
羽田工場の外壁面には、最大級の水なし印刷のバタフライロゴが掲げられ、環境印刷の新日本印刷(株)を象徴している。
アインズ(株)は、水資源豊かなびわ湖を抱える滋賀県を拠点に、文化を担う情報企業であるとの理念のもとに、地域貢献に意を尽くすとともに、環境印刷を積極的に推進している。カーボンオフセット付き印刷では、日本でトップの実績を誇り、昨年度の最優秀会社賞を受賞している。なお、上記、新日本印刷(株)は、アインズ(株)に続く実績を残している。
アインズ(株)が、製品等を地元に配達・配送する小型トラックには、水なし印刷の文字が鮮やかに浮かび上がっている。
VOC排出量の測定