印刷学界誌の総説にTore Harms氏が注目される見解を述べてくれている。
成熟化、カオス化した欧州の印刷界社会で、生き延びる知恵は他社と異なる戦略を持つこととする。これは経済の「いろは」である。
中小企業では資金・人材不足の中でどんな差別化がとれるのであろうか。
氏はそもそも、欧州の新聞社は輪転機の選び方からして相当前より、目の据え方が違っていたとする。彼らの見方として常々、マーケットのリスクヘッジを考えてコルチナ輪転機を導入してきたとの考えである。それが今の現実で当を得た仕組みに造り上げているのだ。
ラベルエキスポ2015展では何と日本のメーカー2社も水なしシール印刷機を投入して、展示していたのだ。デジタルの受けがよい時代になってきているが、現実のラベル印刷ではまだ、アナログ方式に歩が上がっている。デジタル方式ではインキ代、維持費が高くつき、小ロットものには負担と感じないが、ロットが伸びるとこれが思わぬ負担となる現実があるのだ。
Tore Harms氏の報告は日本ではうかがえない論調のものである。
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