IGAS2015は出展規模、観客動員数から見て、成功裏に終わったといえよう。昨年始ごろは、コマ数充足の懸念があったが、尻上がりに申し込み数が増え、最後はキャンセル待ちの事態にまでなった。
IGASにぶつけ、出展各社は新製品の投入に力を入れていたが、やはり、新製品を投入した出展社に訪問者の目は映る。会場内で行き交った印刷人に来場の動機を聞いてみると、比較的、目的意識を持って訪問されている方の多さが目についた。
東レ株式会社はUV対応、水なしCTP版 TAC-GU8を桜井オリバー4色機で実演して見せたが、その高反発性のお陰で必要可能な温度領域を+3℃に拡大してくれる。これにより、地汚れ発生を極力、押さえ込むことができる。
水ありUV印刷はそれなりの泣き所を抱えるが、高反発性水なし版(GU-8)を使うと、思いの他の素晴らしいメリットが出てくれることが分かってきた。
IGAS展では既に、実用化されている水なしLED-UVインキを1日ごとに取り替え、6社のインキテストを行なったが、相当の高レベルインキであることが良く理解できた。これは水なし印刷人にとって大変頼もしい限りである。
そのカタログはここを.pdf見ていただきたい。
日本WPAはAR日本WPAアプリを出品したが、アプリをダウンロード(DL)していただくには相当なる啓蒙普及活動の必要性を感じた。確かに、電子メディアは便利であるが、これを認知していただいて始て、アプリのダウンロード(DL)がはかられて来る。アプリの認知には、紙カタログの助けを借りて始めて、行き届くのだ。何と皮肉なことか? だから、印刷物の今日的な「生き場所」の広さを痛感させられた。決して電子メディアが印刷物を食うだけの関係でないことが、身にしみた。