北海道で活躍する会員・総合商研株式会社を訪問させていただいた。
札幌地区で4版を発行するフリーマガジン、ふりっぱーは8月号では、869,000部を自分たちの手勢、ふりっぱーメイトの手で全戸に近い形で配布している。この印刷は、経年機のA1横輪転機により水なし印刷でこなしているのだ。水なし印刷のお陰でなんと言っても、色の差がロット間によって出難くなる。これは広告出稿クライアントにとって大変喜ばしいことなのだ。
このフリーマガジンがこの秋から、月2回の発行となり、いよいよ本格的に折込をこの雑誌にはさむ形を作って行く。新聞の読紙率が低下する中で、プッシュ媒体のチラシのよさと、効果を高める、ある種、素晴らしいソリューションを作ろうとしている。
ふりっぱー8月号は、「日帰り夏旅」特集であるが、札幌1日帰りのできる近郊市町村の観光呼びかけ広告が出ているではないか。地方創生の呼び声がかかり、各市町村もあの手この手で街おこしに励んでおられる。この時流を早くも紙面に取り込み出していたのだ。
さらに次の格調高い、フリーマガジン、季刊誌、北海道応援マガジンJP01(ジェイピーゼロワン:通称ゼロワン)は、道内179市町村、14振興局のありのままの、でもありきたりではない魅力を共有し、「思わず出かけたくなる北海道」として読者にお届けする無料季刊誌である。
web上でデジタルブックとして公開する一方、無料雑誌として道の駅を中心に5万部を置き本配布している。広告らしく見えない広告編集と言うのがその見もの。文字通り、市町村の魅力発信と、街おこしにつなげる意気込みをこめている。
同社はこの度、季節商材の受注増に合わせ、小森・菊半裁4色H−UV機2台の増設に踏み切ったのだ。入れ替えでなく、増設と言う話は最近あまり聞かなくなっていて珍しい。そのインキもK-サプライインキを選定され、速乾印刷を駆使して、需要増に応えようとされている。
北海道の土地柄は、決して好景気下にあらず、むしろ、全国的に見ても、陽が当っていない地区である。にもかかわらず、元気企業が存在することに感銘を受けた。