絶好の花見日和の下で議論拍中となった「春の陣」
CFP事業は国のパイロット事業が終了し、いよいよ4月より「新CFPプログラム」が産環協、JEMAIの手で運営されることになった。いわば、民間事業へと、移管されたのだ。壁谷所長の声がけで、CFP応援団と自認するメンバーが上野公園に集まり、観桜を兼ねつつ、お互いに本事業の一層の普及を図る誓いを立て、いざ、出陣と勝ち鬨を上げた。
印刷PCRは他業界に先駆け早い時点で作り上げることができた。これはなんと言っても座長の長谷川さんの力量に負うところが多い。業界内では中間財と位置づけられたことに苦々しい思いをする向きもあったが、その後、自家用宣伝物とかで修正され、まずまず、使える形になって来た。結果としては、印刷PCRは他業界のものと比べ、大変評価の高いものになってくれた。
印刷業界でCFPを一層広めるには、専用ソフトのソフトウエア認証がぜひとも必要となる。集まったコサル系の方々はじめ、実践に携わった方は、異口同音に専用ソフトウエアのシステム認証の必要性を訴えておられた。それにしろ、日本WPAが印刷専用のCFP排出量計算ソフトを作り上げ、使いこなしていることを異業種の現場にタッチする方々は、大変高く評価してくれた。
この場の議論で、再確認したことは、印刷物ほどCFPの一般認知を図る上で、最適な媒体はないということだ。印刷物には、余白部がたくさんあるが、ここにできるだけCFP秤マークを入れることだ。これはいわば、テレビのスポット広告に相当し、多くの消費者の目に付く。テレビほどの速攻効果はないが、漢方薬的にきいてくることは確かだ。
印刷人は、このことを自覚し、自分の付き合っている日々の中小企業クライアントをたきつけ、その印刷物にCFPマークをつけるようにする、これこそ印刷物ならではの身近にできる社会貢献である。大会社だけでなく、町の中小企業、商店にこのような働きかけを我々はぜひ、してみたい。
ところが、この場に集まった方の誰ひとりの名詞に、CFPマークをつけたものがないではないか。これはうかつであった。CFP推進を自認するものとして、名詞、日々作る印刷物にこれからは、CFPマークをつけることを確認しあった次第である。
CFPのすごさ、偉大さをこの場でも再確認された。「環境にやさしい」とかの言い方は、一昔前までは通用したが、エビデンスのない大変情緒的なフレーズである。こと環境に関し、定数的に検証して抑えている仕組みが、CFPだけなのである。
今年の冬も異常さを感じた。これは明らかに、地球温暖化のせいなのだろう。CFPの意義を広く社会へ、市民に伝える必要性がますます出てきているのだ
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