生活習慣や消費者の行動変化により、メディアへの期待や役割がすっかり変化してきている。4大マスメディアへの広告費の減少は顕著なものになってきて、特に新聞の購読率の低下は全国的に見られる形となってきた。札幌でも地元で認知されてきた地方新聞社の購読率が42%に低下、あの押し紙をのぞくと、実質38%という感じになってきている。
消費者との媒体接点のずれの補完を目指し、総合商研は全戸宅配を最終目標とするフリーマガジン、月刊ふりっぱーを創刊し、現時点で世帯カバー率は87.9%に達している。
その発行部数は83.1万部、地域密着のフリーマガジンで、総合商研が取材、編集、制作、印刷、宅配を自社管理の下で行なっている。
地域密着のため、4版に分けた編集になっていて、時期的な話題の生きた記事、テレビ番組情報、市・区役所のおしらせ情報が網羅されていて、家庭内回覧性、保存性が高い。印刷も美塗工紙を使い、環境に配慮した水なし印刷を採用、無料にして有料誌を飛び越える、質感ある紙面作りになっている。この無料誌が近々、月2回の発行になるようだ.。
表紙の下にはバタフライロゴがしっかりと印刷されている。この「ふりっぱー」のような消費者に宅配する大量フリーマガジンでバタフライロゴが掲示されている例はなく、日本での最大のバタフライロゴの掲載誌である。消費者が手にする雑誌であるがこそ、より環境に配慮し、消費者の好意感をいただく配慮がみごとになされていた。