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カーボンオフセット

2010年05月02日

Lean & Green、電流計測新事業を開始

日本WPAはカーボンオフセット推進事業を行い、すでにこの事業の全対象会員(第1期研修会終了24社)による3月末時点で300トンの実績をあげている。印刷物の地球温暖化ガス(主にCO2)の排出量算出計算は清水宏和氏が創作したソフトウエア、PGGをファイルメーカープロ化して会員が便利に使いこなしてくれている。このソフトウエアはすぐれもので、昨年末のLCA日本フォーラムの会長賞の受賞でもその存在を認められた。
印刷物を作り上げるとき、温暖化ガスの排出量の算出で印刷機、製本機の電流は定格電流か、実測値を使うことが印刷PCRで決められている。日本WPAはできることなら、計算時に実測値を入力したいわけで、会員に必要計測器の取り付け、実測値を計測する無償サービス事業を2月から開始した。
最初に、株式会社文星閣の主力機群に取り付け、その実測値を計測した。ここで計測された結果を、文星閣のご厚意でその結果を披露させていただく。
結論的には、定格電流を入れることは温暖化ガス排出量の算出には、実態とかけ離れたものがあり、賛成しかねる。また、実測を重ねた結果、いかに電力の節約を図ればよいか、その道筋が見えてくれた。興味深いことは、UV印刷では、意外にも排気のための送風機は常時通電していることによる、電流負荷の実態が分かってきた。
100409文星閣電流計測.pdf
目下、対象会社を変えてA横水なし輪転機の計測にかかっているが、ここでも注目される実態が明らかになりつつある。
この計測器を広く会員企業の機械に取り付け、印刷機、製本機の電力実測値の計測を重ねて、確とした実測データを収集してゆく。我々はLean(リーン=合理化も) & Green(グリーン=エコ化も)の取り組みを目指してゆく。