よくあるご質問

Q4

「環境にやさしい」とは、具体的にどのような点ですか?

A4

印刷時に発生するVOC(揮発性有機溶剤)を低減させます。

現像工程を比較した場合、水あり方式では現像液・ガム液が使用され現像廃液が発生するのに対し、水なし版の現像工程は水現像方式のため、現像液使用量・廃液量が大幅に低減できます。
そして、印刷工程でも湿し水薬品や湿し水の廃液が不要になります。
その結果、印刷時に発生するVOC成分(揮発性有機溶剤)を低減させることができます。

VOC=大気汚染や健康被害を引き起こす原因になる揮発性有機化合物

トルエン、キシレン、酢酸エチル等、主なものでも200種類。
シンナーや接着剤、洗浄剤等に含まれ、産業界では幅広く利用されています。
VOCが空気中に放出されると、SPM(浮遊粒子状物質)や光化学オキシダントの原因物質となり、人体や環境に影響を与えます。
人体への影響としては、めまい、吐き気、頭痛、目鼻喉の痛みなどがあります。大気への影響としては、スモッグ、オゾン層破壊、温暖化、酸性雨の要因となります。
オフセット印刷刷工程の主なVOC排出源は、『湿し水』『インキ』『ローラー洗浄』の3つです。
『水なし印刷』では湿し水を一切使用しないため、湿し水からのVOCがゼロになります。

3Wインキ使用の場合

さらに『3Wインキ』は水性洗浄性Non-VOCインキのため、VOCを削減。
そして、VOC最大の発生源であるローラー洗浄では『水性洗浄液』を使用することでVOCを大幅に削減することができます。
この3W印刷を使う事によりVOCの発生は、従来のオフセット印刷に比べると大幅に改善されます。

3Wインキについてはこちらのページを参照ください。