こどもエコクラブ全国フェスティバル2024が、3月24日、 国立オリンピック記念青少年総合センターを会場に、公益財団法人日本環境協会主催、環境省、文部科学省、こども家庭庁、消費者庁、他の後援で開催された。
全国フェスティバルは、全国で地域に根差して熱心に環境活動している全国各地の「こどもエコクラブ」の子どもたちが集い、自分たちの環境活動を相互の紹介しあい、交流を深め、全国各地の環境活動の情報を広く発信できる「1年間の活動」のまとめの大会である。
こどもエコクラブは、今年度は、クラブ数は2190、メンバー数は92,222人と昨年以上となっている。こどもエコクラブは、年度ごとに改めてクラブの意志を確認して、活動意欲のあるクラブ(新規含む)を登録するシステムとなっている。
こどもエコクラブでは、日常のエコ活動の成果や感じたこと・気づいたことをまとめた壁新聞や絵日記を募集する「全国エコ活コンクール」を開催している。今年度は、全国から120枚の壁新聞と、224枚の絵日記、そして今年から新設されたデジタル部門には8作品が集まった。エコ活コンクールの作品は、審査の結果、環境大臣賞等の受賞クラブが決定し、表彰された。受賞作品は、https://www.j-ecoclub.jp/topics/info/202402261000.html から見ることができ、各地のこどもたちの活動の様子がありありと伝わってくる力作ばかりである。
全国フェスタでは、「エコ活コンクール」で年間の活動をまとめた作品を掲載したコーナーがあり、子どもたちが各チームに分かれ、エコ活コンクールの壁新聞や絵日記の作品をもとにお互いに活動を発表・取材しあいする場となっており、普段は会えない遠方のクラブ同士が交流を始めるきっかけともなる人気のコーナーである。
また、企業・団体の環境に対する取り組みブースが設けられた。子供たちが、最新の環境保全技術や世界の環境の現状を学んだりすることで、環境に対する責任と役割を理解し、環境保全活動への参加意欲を向上させ、環境問題を解決する力を育むことが目的である。
日本WPAは、他の企業・団体ともに出展した。主な出展社は、国立環境研究所、佐川急便、トヨタ自動車、全国牛乳容器環境協議会、日本環境教育学会、エコマーク事務局など。
日本WPAのブースでは、印刷物を拡大させることで、小さな網点の組み合わせですべての色や画像が再現されていることや、湿し水(ペットボトルに入ったもの)を実際に展示することで、水あり印刷で使用される薬品について理解をしてもらった。地球温暖化に関係するCO2の排出量は、広報誌やパンフレット、メモ帳など印刷物の種類ごとに量が違、カーボンオフセットの仕組みを採用するとCO2の実質排出量がゼロになることも分かってもらった。
参加クラブには、こどもエコクラブの協力で作成した「Ecoカルタ」を、事務局からノベルティとして提供された。