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2008年02月29日

日精ピーアール保木間工場は水なし化でVOC放散値を「0」に押さえ込む

2月26日(火) 日本WPA・VOC計測班は日精ピーアール保木間工場のVOC放散値を計測した。なんと驚いたことに、この工場では通常の印刷運転でのVOC放散値は「0ppm」であった。器具の不調かと疑ったが、リセットし直しても、「0ppm」には変わりがない。
しばらくして、オペレーターはデリバリーに溜まった、スプーレ粉が気になり、エアーガンで吹き飛ばし清掃をした、すると一瞬、デリバリー近辺は32ppmを示した。15分後には、通常の状態に戻り、印刷運転に入ったが、「0ppm」を示した。
この工場は1年前、両面8色機と共に居抜きで工場を購入された。前工場は水ありで両面機を運用していたが、日精ピーアールは、時流を見据え、環境重視を前面に出し、昨年12月から水なしへ切り替えた。たまたま、前任関係者が同席されたが、以前の工場に比べ、印刷会社特有の溶剤臭がなくなったことを指摘された。これはとりものさず、水なし化が生んだメリットである。
水なしを標準作業で誰でもが運用できるよう、創意工夫を凝らし、回転扇風機と霧吹き機を設置した。これで室内の温度・湿度差をなくしている。下胴ユニットには小扇風機をつけ、空気の滞留を防止している。印刷工場としては、始めてのVOC放散値、0ppm達成をされた工場となった。日精ピーアール保木間工場の快挙をほめたたえたい。
この足で、四つ木工場を念のため計測してみた。ここには菊半歳反転8色機(水あり)が1台設置されていた。工場環境は申し分のないものであったが、念のために計測してみた。ここでは各ユニット上で、8.4〜11.0ppmの値を示していた。湿し液はM30 KBDドリームエッチ液を使っていた。原液ではVOC放散値・445ppmを示したが、ユニットからの放散は8.4〜11.0ppmの値に落ち着いてくれた。
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水ありから水なしへ切り替え、VOC放散地を0ppmに抑え込むことに成功
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水なしを円滑に使いこなす工夫、プロペラファンで暖気の均一化を達成
日精PR3.jpg工場内はどこを図ってもVOC放散値は「0ppm」であった