9月23日(日) 11時よりIGAS展の会場、ビッグサイトの会議棟603号室で富士フィルムグラフィックシステムズ(株)が主催するFFGS技術セミナー、「いま、なぜ水なし印刷なのか」と言うテーマで伴内正樹氏によるセミナーが開催された。
水なし印刷の原理と印刷の仕組み、企業の環境意識の強化の背景、水なし印刷でできるVOC削減、水なし印刷のメリット、水ありとの比較、水なし実運用のポイント、導入効果事例など分かりやすい説明であった。聴講者の反応は良く、活発な質疑応答がなされた。最後にFFGSは10月1日より東レ水なし版の総代理店となり、2010年には売り上げ倍増を目指すと力強く述べてくれた。
同日の13時30分より、(株)桜井グラフィックシステムズの水なしセミナー「これが水なし印刷、環境印刷の決定版」が、609号室で疋田巳次氏により行われた。
水なし印刷の変遷、水なし印刷とは、水なし印刷のメリット、水なし印刷成功に向けて、水なし印刷の環境対応、サクライの環境対応、と言う内容で要領をよくまとめた、サクライの主張もさりげなく織り交ぜた内容であった。会場には80名の熱心な聴講者が駆けつけてくれた。疋田氏自身、水なし印刷会社で水なし版を長年にわたり運用経験してきた経験を持ち、今こそ売り込みのチャンス、その売り込み点はずばり、Innova版とW2インキで、環境を切り口に顧客にプレゼンする内容をサジェスッションされた。
サクライのマシンはインキ冷却装置、洗浄液パイプ管を2系統持っていて、この素材をこなしやすい側面を持っている。
また、桜井グラフィックシステムズは環境へ意欲的な取り組み姿勢を見せ、この度、「環境に優し印刷機は、環境にやさしい製造工場から生まれる」をコンセプトに、NEDOとの共同事業のもとに、2007年12月には、320KWに増強した太陽光発電の設備を増設する。
FFGSのセミナーのレジメの封入保存のために採用された清水印刷紙工製ふた付クリヤファイルホールダー(水なし印刷製)
引田巳次氏のポイントを突いた水なし印刷セミナーの風景
桜井グラフィックスシステムズ工場屋根に取り付けられた太陽光発電