アインズ株式会社はびわ湖のすぐそばにある工場で、びわ湖の清浄化に腐心する滋賀県の姿勢に真正面から取り組んでおられる会社である。
工場内のVOC放散量をできるだけ抑えた方針と、独自の方式のCO2削減をを掲げ、この度、第10回びわ湖環境ビジネスメッセ(19年10月24日?26日)に自社の水なし印刷とその製品を出品される。
これに先立ち、工場の換気効果を改善し、VOCの発生を極力抑えた作業内容の改善をはかってきた。
9月6日(木)、日本WPAVOC測定班は同社の竜王工場を訪問し、測定対象機のCD102-6MCS(水ありで使用)とSM102-8PS(水なしで使用)のVOC放散量を測定した。
水なし印刷専用のMS102-8PSでは印刷中のVOC放散量はどの胴を計測しても、0ppmを示した。VOC放散量が0とは考えられにくいが、水なし機では冷却用の小型ファンを胴間に配置していることが、空気の対流をもたらし、換気効果を上げる結果につながっていた。いずれにしろ、何度計測しても水なし印刷のVOC放散量は、0ppmであった。
比較のために、水あり機のCD102-6MCSをユニット上部で計測した。
1胴目・あき胴 2胴目・墨 3胴目・藍 4胴目・紅 5胴目・黄
50ppm 51ppm 77ppm 92ppm
と言う値になった。
水あり印刷でもアルコール代替えエッチ液を使用してVOC放散量を抑え込んでくれていた。最終の行きつく先、VOC放散をゼロにする仕組みを構築しつつある。
アインズの竜王工場での測定風景