わが協賛会員の東レ株式会社はハウスオーガン・Peasyを季刊発行しているが、第28号では特集「VOC削減の証明」を掲載している。中身の濃い、未来志向の記事内容で、印刷人で環境指向をされる向きには必見の保存版冊子となろう。
国がなぜ、VOCの排出規制、ベストミックス政策を掲げているのか、東京都の狙うVOC対策アドバイザー制度とは、さらに、GPマークまでに及び、記述されている。文化の一翼を担う、印刷人は今まで経済性、生産性にのみ目を向けがちで、そのために使用する印刷材料、プロセスには環境配慮に欠ける嫌いがあった。顧客、消費者を意識した印刷プロセスに転換してゆくことが、自社の地盤を強化してゆくことにつながる。いや、自らが地域で、得意の分野で環境意識を高めてゆく役者となるべきであろう。自らを律し、EMSに取り組み、地域・顧客にこの啓蒙をはかることが、商売につながってゆく。久栄社の事例は大変刺激的な事例ではあるまいか。環境を売りにして、ビジネスにつなげる、こんな切り口で28号は綴られている。ぜひ、お読みいただきたい。