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脱炭素

2021年12月18日

CO₂排出量ゼロ印刷の実現 使用電力も再生可能エネルギー由来に!(株)わかくさ印刷の取組み

(株)わかくさ印刷(西宮市小松南町3-1-8、光本好雄社長)は、企業規模・設備能力は小さいが、「脱炭素社会の実現に向けてのすごい取り組み」が、印刷ジャーナル(12月5日号)に取り上げられている。

印刷で地域社会を元気にする企業に

同社は、光本社長など経営者を含めても6人の企業。オペレーターは全員女性である。

地域密着型の印刷会社として、地元の企業や役所、学校関係などを取引先にして、印刷で地域社会、そして同業の印刷業界を元気にすることを使命としている。

「地元の西宮市も2050年にはCO2排出量ゼロに向けて動いていくという。そのような中、当社にできることで地域社会に貢献していきたい。印刷会社として、『環境に良くないから印刷物を作らない』と言われること
が最も寂しいことなので、クライアントに堂々と印刷物を作っていただけるよう、今後も地球環境に配慮した印刷物を提案していきたい」(光本副社長)

水なし印刷+カーボンオフセットによる脱炭素社会への貢献

印刷物の製造では、紙の製造過程から印刷物の製造、最終的に焼却処分されるまでの過程において、CO2を排出することは避けることができない。この「印刷物の一生」において、CO2をどれだけ排出しているかを計算し、排出量に見合ったCO2の削減活動に投資して「埋め合わせ」するのがカーボンオフセットの考え方だ。同社はこれを脱炭素経営に取り組もうとするクライアントに提案することで、脱炭素社会への貢献を推奨している。

 

 

女性オペレーターと光本社長(前列左)、光本副社長(前列右)

使用電力は再生可能エネルギー由来に転換

今年7月から使用電力を再生可能エネルギー由来のものに転換したことにより、導入前よりCO2排出量をさらに約6%削減できるようになった。

同社ではカーボンオフセットだけでなく、カーボンフットプリントにも対応しているが、数値として「見える化」するだけでなく、現実に脱炭素社会に貢献できるものとして、カーボンオフセットをクライアントには積極的に推奨している。企業規模や設備力は少なくても、工夫と熱意で脱炭素社会への貢献は可能であることを証明しているのが(株)わかくさ印刷である。