脱炭素経営EXPO展(9月29日~10月1日、青海展示棟で開催)は、熱気に包まれていた。
10時の開場前から見学者の行列ができ、「脱炭素、カーボンニュートラル」への注目度の高さを示していた。
日本WPAの「始めよう!印刷からできる脱炭素経営!」をテーマにした展示には、見学者が絶えないほどであった。印刷物を作成する時のCO₂の排出量をLCAに基づいて正確に算出し、クレジットによるカーボンオフセットすることにより、CO₂排出量を実質的にゼロで印刷物が作成できることを、見学者は一様に驚きそして納得してもらうことができた。
何よりも、CO₂排出量を実質ゼロにした印刷物を、会員各社から多数の提供を受けて、現物を展示しての説明には説得力があった。
今回の脱炭素経営EXPO展の来場者の多くは、再生可能エネルギー電力、エネマネ(エネルギー管理支援)技術、コーポレートPPA(電力購入契約)、次世代空調といった課題の解決などを目的としての来場だと思われる。しかし、日本WPAのブースに来場者には、「きわめて身近で、常に接し、利用している」印刷物でも脱炭素経営を実践できることをはじめて認識し、かつ水なし印刷の環境優位性も十分に納得してもらったと言える。
今回の展示会は、日本WPAと(株)久栄社、(株)文星閣の3社の共同出展であったが、予想をはるかに超える盛況であり、来年度は、更に多くの日本WPA会員との共同出展を実現し、「印刷から始める脱炭素経営」をより深く訴求し、水なし印刷の拡大につなげていきたい。来場者の多くは、一般企業や行政で経営や業務の執行の要となる方々であり、印刷からできる脱炭素、カーボンニュートラルへの実現へ、今後の展開に期待したい。