6月17日午後3時より、NHKエンタープライズエグゼプティブプロデューサーの堅達京子氏を講師に迎え、オンラインでの講演会「本気でめざそう!脱炭素社会」に170名以上の応募あった。堅達氏による数多く実例を紹介した資料を基に、熱のこもった講演であった。また、予定時間を30分もオーバーするほどの熱心な質疑応答があった。
豊富な実例と分かりやすい説明で、今後の考えかたから生き方までも変えなければならないことを痛感した。
講演のキーワードは以下になる。
【人類は地球温暖化による『気候の緊急事態』直面している。】
【基本が1.5℃を超えてさらに上昇を続け、2℃程度上すると、その後は、如何に人間の叡知をもって二酸化炭素削減の努力をしたとしても、気温が4℃程度自動的に上昇する物理的なメカニズムがあり、ホットハウス・アース(灼熱地球)になりうる】
【ここ10年が正念場となる。地球温度を防衛ラインである1.5℃までの上昇に食い止めるには、2030年までに二酸化炭素の排出量を半減する必要がある。】
【脱炭素社会実現には、すべての産業システムにおける急速かつ広範囲に及ぶパラダイムシフトが必須で、ビジネスチャンスでもある】
【一人一人にできる事を見直そう。ライフスタイルの見直しである。何か行動をするときに、どれくらい環境に負荷をかけといるかを意識する。世界の食品ロスと食品廃棄は、人為的な温室効果ガスの総排出量の8%~10%に寄与している】
【もっとLCA(ライフサイクルアセスメント)を知ること。リサイクルもやり方を間違えると地球環境に負荷をかけるだけとなる。見せかけのグリーンか、本物のグリーンかはLCAを知ることで判別できる。】
【サーキュラーエコノミーの実現が鍵を握る】
印刷業界のWebサイトのNEWPRINETでも取り上げています。
http://www.newprinet.co.jp/?p=32717
さらによく気候変動問題を知るには、以下の番組を視聴ください。
また、日本WPA会員の皆様向けに、今回の講演のアーカイブ配信を行う予定している。