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カーボンオフセット

2020年11月30日

カーボンオフセット7000トン達成:脱炭素社会に貢献

日本WPAは、2009年2月21日に、カーボンオフセット事業を開始した。そして2020年11月で、事業開始からの総オフセット量が7000トンに達した。カーボンオフセットに参加の会員数は、毎年増加の傾向にある。
カーボンオフセットの申請件数は、カーボンオフセットした印刷物の件数に相当し、約3600件にもなる。

近年、脱炭素社会に向けて取り組みが世界中で加速している。脱炭素、カーボンニュートラルを実現しなければ、地球に明るい未来の姿は描けない。日本WPAの推進するカーボンオフセットは、印刷物の製造時に発生する二酸化炭素を実質ゼロにする取り組みである。印刷における脱炭素を実現する手段であり、2019年12月には、地球温暖化防止活動環境大臣表彰を受賞している。

 

では、CO2の1トンはどれぐらいなのか?こんな便利な資料がある。 (出典:中部カーボン・オフセット推進ネットワーク)

ちなみに7000トンのCO2相殺量は、50歳の杉の木、50万本(甲子園球場の58倍の面積の杉林に相当)が一年間に吸収するCO2に匹敵するする。また、自動車で地球を、630周回る時に排出する量に匹敵する量でもある。

 


日本WPAでカーボンオフセットに参加している印刷会社は、印刷物1件毎に、専用ソフトウエアのPGGを用いて正確にCO2の排出量を計算して申請している。オフセットした印刷物には、バタフライCO2ロゴが記載され、印刷物自身の排出量を知ることができる仕組みを導入している。

ここで強調したいのは、カーボンオフセット事業に参加している印刷会社は、まずカーボンオフセット有りきの姿勢では決してないことである。まず、印刷工場、オフィスでの省エネルギ—活動を徹底する。そのためには、エネルギー使用量の見える化を進める。再生エネルギーを導入する、自ら太陽光発電設備を設置したり、グリーン電力を購入する。更には、印刷の生産性向上や資源(用紙など)を節約する、老朽化した印刷機をリノベーションして再活用するなど、水なし印刷ならではのCO2排出量削減に取り組んだうえでのカーボンオフセットである。
日本WPAは、脱炭素社会の実現のために、水なし印刷を推進していく中で、カーボンオフセット事業も更に拡充していく決意である。印刷業界で、他に先駆けて、そして着実な実績を積み上げている日本WPAのカーボンオフセット事業への支援・協力を切に願っている。