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2018年06月23日

中国印刷関係者がVOC削減に意欲ーー「水なし印刷」についての交流会開催

5月21日〜23日、中国印刷関係者が訪日し、「水なし印刷」についての交流会が開催された。訪日団の目的は、水なし印刷によるVOC削減、及び温室効果ガス削減についての現状を確認、研究するための交流会に参加することにある。22日の交流会では、先進的な日本WPA会員企業の2社を工場見学すると共に、印刷における環境対応の実際について、熱心な意見交換を行った。翌23日には、東レ及び日本WPAも参加し、日本WPAの取り組みを紹介するとともに、印刷業界としての環境問題への取り組み方などについて、両国の印刷関係者が活発な議論が展開された。
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中国印刷関係者は、印刷におけるVOCの排出および温室効果ガスの排出に高い関心を持っているため、22日の工場見学先は住宅地区内に立地する2社の環境対応の実際を見学することになった。
見学先の一社目は、(株)文星閣(中島幸保社長:東京都大田区: http://www.bunseikaku.co.jp/)である。1985年には水なし印刷に取り組み、水なし印刷の環境面での特性について絶えず発信を続けている。2001年には、米国のWPAに加盟し、2002年の日本WPAの設立の立役者である。その後の日本WPAの活動も、(株)文星閣抜きでは語れない印刷会社である。印刷事業は、品質要求度の高い大手印刷会社からの受注を中心に、年間355日24時間稼働の体制で展開している。
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(株)文星閣資料より
更に一社は、中央省庁や東京都などの官公庁からの受注を中心に事業を展開し、印刷物は100%水なしで印刷しているシンソー印刷(株)(松井 勇社長:東京都新宿区:http://www.shinso-print.co.jp)である。シンソー印刷は周囲をマンションに囲まれた住宅地の真っただ中に立地し、水なし印刷によるVOCの低減や印刷機等の稼働時間を、8:30〜19:30までに設定するなどの、近隣住宅への環境配慮対策に、中国印刷関係者は一様に感心していた。
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シンソー印刷(株)資料より
日本WPAは、地球規模での環境改善について、今後との積極的取り組んでいきたい。