世界的にUV印刷に使用される光源が、LED-UVに急速に転換している。ラベル印刷機は、元来、UV印刷を採用しているが、今回出展されていたUV装置は軒並みLED-UVとなっていた。中国の金昆機械製の水なし専用のラベル印刷機もLED-UVを採用していた。
また、既存機の置き換えや印刷機メーカーへの販売を目的に、LED-UV装置について多数の出展社があった。後付けLED-UV装置の先駆者であるAMS社(米国)を始め、Phoseon社(米国)、青島華勲光電科技(中国)他に加えて、光関連技術で超一流の技術を持ち、ノーベル賞学者御用達企業とも称される浜松ホトニクス社が、印刷用LED-UV装置を出展していた。
浜松ホトニクスのLED光源(空冷)
ノーベル賞物理学分野で3人のノーベル物理学者を、卓越した技術で支えた浜松ホトニクスは、印刷産業用にLED-UV利用分野が広がるとの確信からの出展とのことであった。
ちなみに、3人のノーベル賞受賞者は、2002年の小柴昌俊氏(ニュートリノの観測)、2013年のヒッグス氏(英国:ヒッグス粒子の観測)、2015年の梶田貴章氏(ニュートリノの質量の存在確認)であり、この3人の観測装置の心臓部である光電子増倍管や半導体検出器を開発製造したのが浜松ホトニクス社である。