9月25日~28日、ベルギーのブリュッセルでラベルエキスポヨーロッパ展が開催された。ラベルエキスポ展は、38年の歴史を持ち、ブリュッセルとシカゴで交互に開催される世界で最大規模の展示会である。今回の来場者の公式発表はまだ入手してないが、来場者は毎回36000人程度で、日本からの来場者は、例年全体の2%弱を占める。世界各国からの出展会社数は650社に達し、日本からも30社近くが出展した。
会場は石造りの壮麗な玄関ホールとレンガの外壁を持つが、内部の構造物は木製で歴史を感じる建造物である。
ラベル印刷市場でも年率15%程度の割合で小ロット化が進展し、2016年には全体の26%が3000m以下のロットになっている。これらの流れを受けて、HP、,EPSON、リコー、XEIKONなどのデジタル印刷機勢が存在感を見せてはいるが、他の印刷展示会とは異なりオフセット印刷機(アナログ機)の新製品や改良品が主役を務める展示会であった。
(岩崎鉄工(株)オフセット間欠輪転印刷機:水なし対応機)
特に中国メーカーが、大型の商業印刷機に比べて参入しやすいラベル印刷機の展示を積極的に行い、そのコストの競争力を謳っているのが目を引いた。
多くの印刷機、後加工機、ラベル素材、インキ・コーティング剤などの展示に中で、ラベル素材としては、省資源になるライナーレスの傾向が顕著になっており、通常の紙原反から感圧接着剤の塗布と印刷を一貫して製造する装置に注目が集まっていた。
今回の展示会の目玉企画としては、ラベル印刷での[PRINT4.0]ともいえる「automation arena」を設けて、入稿、プリプレスからフニッシングまで、デジタルとアナログとを融合したの完全自動化したラベル印刷のイメージを体験させていた。