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2017年05月09日

水なし印刷でパウダーレスインキの普及が進む

水なし印刷物は、網点がにじまず、網点の形状のくずれが少なく、ドットゲインが抑制されること、一般的には盛れる印刷であることが特徴であるのは周知の事実です。
              (水なし印刷網点)           (水あり印刷網点)      
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一方、裏付きを恐れるあまり、スプレーパウダーの散布量が水あり印刷に比較してどうしても多くなるとの声があるのも事実です。裏付きは、使用インキに対して印刷温度が低過ぎたり、印圧やローラーニップの調整などが適正でなく、着肉が悪いなどの症状と共に、多く発生します。
適正な印刷条件を日常のメンテナンスにより保持している印刷会社では、水なし/水あり印刷に関係なく、印刷機械や、その周辺にスプレーパウダーが舞っているようなことはなく、クリーンな工場となっています。
 それでも、より品質を高め、より後加工性を向上させるため、パウダーレスインキを使用される水なし印刷採用会社が増加しています。既にクリーンな工場環境を保持されている会社が、より高みを求めて採用されるケースが多いと言えます。
水なし用のパウダーレスインキは、インキメーカー各社が、ラインナップをしているので、相談されることをお勧めします。
但し、適正な印刷条件で、適正なスプレーパウダー散布量に抑制するへの取り組みが、まず重要であることに、十分留意ください。
 以下は、印圧による着肉性(ベタ部)の変化の顕微鏡写真です。(東レ提供)
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