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2017年05月02日

信頼のV字回復は、水なし印刷の採用によるJapan Colorの徹底——北東工業(株)

 4月27日、富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ(株)が主催する、北東工業株式会社(大阪市中央区、東條秀樹社長、http://www.hokuto-k.co.jp/)での、工場見学会、セミナーに参加した。
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工場見学風景(アキヤマJPRINT8色機)
      
 会社方針として、デザイン企画会社、広告代理店などの印刷業界はもちろん、異業種の経営者勉強会や大学、専門学校関係など、個人でも団体でもいつでも工場見学を受け入れている。あらゆるニーズに対応できる印刷設備に加え、整理整頓の行き届いた清潔な工場、社員の元気な挨拶が返ってくる現場だからこそ、いつでも誰からの依頼でも工場見学を受け入れられるのだと実感した。
 北東工業は、2013年ころ、機械の老朽化やベテラン技術者の退職などによって品質事故が多発した時期を契機に、Japan Colorのフルスペック認証取得に向けて、全印刷機の印刷標準化を開始した。 その結果、2015年には、菊全、菊半、菊四などのサイズに関係なく、油性,UVなど印刷方式に関係なく、片面機、両面機など機械仕様に関係なく、異なるメ−カーの印刷機にも関係なく、また、印刷オペレーターに依存しない完全なJapan Colorを基準にした標準化を成し遂げたのである。
 この結果「一番安心できる受託専門会社、事故が少ない会社」としての評価が不動のものになり、品質安定性、つまりお客様からの信頼がV字回復をしたのである。
logo.gifのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像現在でも、毎月「Japan Color標準化の維持管理会議」を開催し、全設備(印刷機、プルーフなど)に対して、Japan Colorの基準値からのずれがないかをチェックしている。
 北東工業は、印刷通販事業(プリントビズ)も運営しており、校正が無くても最適な印刷ができる所以もこのJapan Colorによる標準化にある。
 この標準化の推進に威力を発揮したのが水なし印刷の採用である。湿し水起因の不安定要素を排除できたことによる印刷品質の安定が、Japan Colorによる標準化の維持を下支えている。現在では、7台の印刷機中6台で水なし印刷を採用し、残る1台も9月には水なし化する予定である。印刷の安定化が必須条件である標準化は、Japan Colorと水なし印刷の相乗効果により成し遂げられた。
hokuto-p5 (2).JPGのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像水なしLED-UV印刷機(桜井オリバー466SD機)LED-UV機もJapan Colorで標準化
更には、6台の水なし印刷機の中で、1台は世界で初めて水なしLED-UV印刷を成功させた桜井GS社製のOLIVER 466SD(菊半裁4色機)が順調に稼働しており、特に油性印刷では厄介な仕事を優先的に回しており、受注範囲の拡大に寄与している。
 ただ、「水なしは何もしなくても品質が安定するわけではなく、温度管理と計画的なローラー調整及び交換など機器のメンテナンスが必要である。このメンテナンスさえ、しっかり実施すれば、湿し水による印刷品質の変化が無いため、適正濃度で安定したドットゲインが得られ、ロングラン印刷でも安定した色再現が得られる」と、水なし印刷稼働の一番重要なポイントを指摘されている。
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両面(1/1機)でも水なし印刷専用機化 
北東工業のホームページのトップページには、社長直通の「お叱りボタン」があります。https://www.hokuto-k.co.jp/form_voice/index.html 塵一つない、スプレーパウダーが堆積したり飛散したりしていることもないクリーンな工場の見学を、印刷にかける情熱にあふれた東條社長の案内で申し込まれてはいかがでしょうか?
社長直通の「お叱りボタン」経由での申し込みも大歓迎とのことです。