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2016年09月11日

東京都立職業能力開発センターで水なし印刷の実習

9月6日、東京都立中央・城北職業能力開発センターのグラフィック印刷科で学ぶ学生が、センターの木村指導員及び日本WPA事務局の佐藤部長の指導の下に、水なし印刷についての座学と印刷実習を行った。
職業能力開発センターは、「新たに就職を希望する人、求職中の人、または転職を希望する人」を対象に、就職に向けての必要な知識・技能・技術を習得するための職業訓練」を実施していおり、学科によって1年コースと6ケ月コースに分かれている。
センターの6学科のうち、印刷関係では、「パソコングラフィック科、グラフィック印刷科、印刷企画営業科、DTP科」の4学科が開設されている。終了後の学生の就職率は、80%を超えており、訓練内容の質の高さを物語っている。
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午前中の座学に引き続き、午後から菊半裁の4色機を用いて、センターの木村指導員、当協会の佐藤部長の指示により、学生自身が水なし印刷を開始した。水なし版を装着し、湿し水の供給を止め、水なしインキを使用しただけで、全く問題なく印刷ができ、複雑な湿し水の調整が必要ない簡便さや、見当合わせ用のトンボ線の鮮明さ、高い網点の濃度、崩れない網点形状に、水なし印刷の容易さ、品質の良さを実感した瞬間であった。
印刷業界での人手不足が深刻な中、職業能力開発センターの高度な訓練を受けた修了生が、印刷業界の次世代を担う貴重な人材であることに疑問の余地はない。
東京都立中央・城北職業能力開発センター(http://www.hataraku.metro.tokyo.jp/vsdc/chuo/)ついては、ここをクリックして確認ください。
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