いよいよdrupa取材の最後の日になってきた。
中小印刷業者の我々は次の時代を見据えて何をすべきであろうか。こちらで行き合った仲間達とも話を重ねてみた。
デジタル化の技術進歩にはすさまじいものがあり、果たして、この技術を我々が追っかけ切れるものであろうか。技術を追っかけるのでなく、営業造成を如何に図るかを追っかける時代になってきた。そのためには、如何に新規客、リードを掘り起こすかに、注力すべきなのだ。クロスメディアを意識し、ITCをかじって自分のサイトを充実させ、呼び込みしやすい仕組みを構築することが肝要だろう。
ITCは道具でこれだけで商売が呼び込めるものでもない。近隣の会合、催事に顔を出し、人との接点を増やしたいものだ。今まで我々は設備に投資しがちであったが、営業人脈投資こそが必要となってきつつある。
ワンストップショッピングを目指すのが鉄則で、このためには、共創ネットワークではなく、自分の立ち居地から見た独自の固有ネットワーク作りに腐心する必要がある。この中にはネット通販の1社は加えておきたいものだ。自社でものづくりをするより、ネットワークを活用して手配作りをする方が、勝負できる時代になってきている。現有の手持ちの機械類はリノベーションをして性能アップを図ってゆく。新台を考えるなら小型デジタル印刷機であろう。
固有のネットワーク作りには、ぜひ、日本WPAのような団体をうまく活用することだ。得意な物づくりに長けた会員が結構おられ、気が合った方と、ぜひ、相互交流を図っていただきたい。
今や、バタフライロゴがキラーロゴとして受注獲得につながるケースは、薄くはなってきたが、幸い水なし印刷は他社が手がけていない、限定品であり、独自性を打ち出すよいツールとなってくれる。
引き続きdrupa2016(7)レポートへ飛びます。