東レ株式会社は2年前にチェコ共和国-、プロスチェヨフに水なし専用工場(TTCE)を建設した。欧州中央部に位置するこの地は、物流面から見ても絶好の好位置として認められ、欧州・中近東での販売成果が上がってくれた。また、ニッチ分野と言われた新聞用版、ラベル用版の開発とサポート活動にも注力して成功したことが特筆される。この実績を受け、英国、米国にまたがる顧客サービスをこの拠点から行なうこととなった。
「TTCEからの顧客サービスが機能してくれ、大変、喜ばしい限りである。」と林充則氏(東レ織物中欧(TTCE)・グラフィック資材部・販売事業部長)は言う。
「我々は迅速な市場対処、短期での意思決定をきかす平らな組織にしている。革新的な製品とソリューション販売をもたらし続けるには、顧客サービス、販売、マーケティング、生産、およびR&Dを1箇所に集中することにより、私達は内部コミュニケーションを改善するだけでなく市場内でより効果的に顧客に奉仕することができよう。」
2014年末、水なし版製造部門の拡大適応をするために、東レはTTCEキャンパスに新しい6,000平方メートルの施設を開設した。140メートルの長さの生産ラインでは、アルミニウムコイルから、洗浄、塗布、薄片、最終製品仕上げを一貫で水なし版を生産してくれる。グローバルな一貫性実績を見せた日本での製造工場の高い品質規格とマッチしている最先端の施設である。
「drupa 2016では、ホール16のD32ブースで欧米代理店と世界の水なし印刷協会との協賛出品をさせていただく。そこでは数種類の新しい水なし版材を興奮しつつ発表させていただく。」と林事業部長は結び続ける。「私達の新しい施設と集中化努力により、未来にはさらなる新製品の開発と商業化の促進につなげて行きたい。」