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2015年04月17日

世界初の水なしLED-UV印刷機がSeacourt社で稼動開始  このLight Touch感動を桜井美濃工場「新技術発表会」で披露

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 Seacourt社は水なし印刷では1997年から手を染めていて、18年の年季が入っている。環境影響評価では先進的な施策を取り入れ、2009年には埋め立て廃棄物ゼロを達成している。持続可能性の前進を目指し、水なしLED-UV乾燥とか、低エネUV乾燥をあるメーカーに持ちかけたが、残念ながら聞き入れていただけなかった。そんな中で桜井グラフィックス(株)の社長・桜井隆太氏に相談を持ちかけたところ、大変熱い思いの持続可能性保持への話を聴かされて意気投合する。何と桜井氏は水なしLED-UV機の開発をSeacourt社のために進めるとしてくれた。その打ち合わせに日本を訪れ、擦り合わせを重ねていった。昨年、念願のオリバーB2 水なしLED-UV乾燥装置搭載機が設置された。しかし、その適正インキ、その適正ブランケットのチューニングに桜井GSと共同で当ったが、1年を要した。
 最初の刷本は200ページのインキ盛を要する豪華講習本であったが、ものの見事に仕上がり、顧客に喜んでいただけた。
 水なしLED-UV乾燥の方式をLight Touch(快光感触)と命名し、これを前面に押し出すことにした。この方式では環境負荷がいたって低くすむ。UV印刷の85%減の省エネですみ、水なしゆえに湿し水、IPAのVOC発生がなく、パウダーなしで紙表面のざらつきもない、しかも、瞬時乾燥であり、損紙率は大幅軽減ができ、文字通りLight Touch(快適感触)そのものだ。
 Seacourt社・社長・Gareth Dinnageは「Light Touch」は市場での優位性に結びついてくれるものではあるが、高生産性、環境負荷低減性を備えた、印刷生産方式を進めることで、社会での信任を印刷人が得ていくことの重要性を訴える。
 振り返ると組織というのでなく、人との親交で出来上がったテクノロジーかもしれない。
また、大阪の北東印刷工業様との同機種での親交を得て、経験交流を積み、24時間即納受注を打ち出したところ英国でも大きな反響をいただけたと言う。
このLight Touchのエッセンスを桜井岐阜工場の新技術発表会の一つとしてで披露して頂けた。LED-UV用の透明ニスがあり、全面ニス、部分ニスができるようになってくれた。
また、シルクスクリーのLED-UVニスと併用すると、盛り上げのきいたニス引き印刷ができる点も注目された
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