Web&モバイルEXPO2015秋は昨年度よりも出品規模増となり、盛況な展示会であった。基調講演には4000名も集まったのだ。それは圧巻であった。(上の写真) 石黒不二代氏は今や時代はwebマーケティングでなく、デジタルマーケティングの時代と説く。潜在利用者を知れる時代に入ってきたとする。
田端信太郎氏はLINE business connectの狙いどころを明言してくれた。LINEの目下の増加・増殖率には目を見張るものがある。このパワーを背景にあのスタンプを使ってLINEの層に企業が接触できる方法を打ち出してきたのだ。現下の各媒体の経費率と閲覧率を対比してみると、紙媒体の経費率は高い割合に、閲覧率は低い(ROIが低い)、LINEはそれに反し、経費率は低い地位にあるにかかわらず、閲覧率は高いものがある。ここにLINE business connectの入り込む余地があるとされていた。なるほど・・・スマホが媒体になってきていて、印刷人もこのことを心して聞き入る必要があろう。
米国の印刷人は企業キャンペーンにはクロスメディアを駆使してsales leadや有望客をマイクロサイト(PURL)に引き込む手法に取り組んでいるが、田端氏の狙う線とは大きな違いを感じる。
いずれにしろ、デジタルマーケティングの時代に早晩入り込んで行こうが、印刷人も心して身構えておく必要を感じた。