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2014年04月26日

東レはさらなる水なし版生産のために新しいチェコ工場を始動

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高まる水なし版の需要と新規需要により東レはヨーロッパに第2の施設を設けることとなった。
東レインターナショナルアメリカ社(南北アメリカ市場の東レ水なし印刷版の供給業者)の発表では、チェコ共和国のProstejovで東レ繊維中欧(TTCE)の新しい製造施設で、東レ水なし印刷版の供給を始めたとした。首都プラハの郊外に位置している新しい60,000平方フートの施設では、ヨーロッパ、北アメリカと南アメリカの市場に向けに東レ水なし版、LL-7商業用サイズを、引き続き水なし版VG-5を製造して行く。
「私達は、ヨーロッパの中央に位置した新しい施設を持てたことに興奮している。」とエリック・フリードマン(東レインターナショナルアメリカの北アメリカ営業部長)は言う。「日本の岡崎で約30年間、水なし版の生産を行ってきたが、東レ水なし版はこれからは、ヨーロッパの中心から北米に向けて供給されることになる。」
この新しい最新工場は、北アメリカと南アメリカの顧客向けに、2014年3月から新しいLL-7 CTP水なし版を出荷し始めた。それは、世界的に高まる需要増に呼応し、水なし版の生産を拡大し、販売供給のスピード対応のため、第2の施設を手に入れたこととなった。新しいTTCEの生産力は日本の岡崎工場と等しく、このお陰で生産能力を倍増となった。高まる需要を満たし、将来にわたってさらに成長を可能にするには、Prostejovにおける新工場は必須であった。継続的な成長と印刷版のさらなる販売には、この新しい水なし版製造ラインなくして、成り立たず、生産能力の拡大を促すことになったのだ。「2005以来、水なし印刷版の販売高は5倍に増大した。」と林光則(TTCE社グラフィック資材部・販売事業部長)は言う。「KBAコルチナ水なし輪転機は、まもなく20システムが稼動に入る視野にあり、その他、セキュリティ印刷を含む多くの分野が見え、年間数パーセントの成長が見込める。」
「従来のオフセット印刷の需要が落ちていようが、水なし版は高品質で、特別な利用筋での需要増加に着目している。水なしオフセット印刷では、プラスチック、金属、および木製のベニアさえのようなより厳しい素材にでも高い品質基準で印刷が可能なのだ。水なしUVオフセット印刷はまた包装用途にはますます魅力的なオプションである。」
これらの成長要素に反応するために、東レは、2010年に、新しい生産ラインの敷設の可能性で真剣に考慮しはじめた。Prostejovは地理的にはヨーロッパの中心の位置にあり、ロジスティクスの見地からは理想的である。
「Prostejovにおける新しい東レ水なし版製造工場は印刷業界で注目を集めてきだした。」とフリードマンは言う。「人々が収益性、合併、および生産落下について悩み、投資行動へも対応影響が出る時だけに、東レは生産をかなり拡大して、重要なシグナルを市場に送っているのだ。印刷ビジネスは死んではいない – 実のところ、水なしオフセット印刷はいくつかの非常に興味深い成長見通しを広げているのだ。」「印刷人の多くの人々は、生き残りに最安版材を狙うが、そうではなく、最も革新的な手法を狙うべきではないか!」
Prostejovにおける東レ工場は1997年に建てられて、元来、衣料用途の人造繊維の生産のために設計された。今日、それはまた自動車業界のためのエアバッグ布地の製造のための重要なサイトである。2007年に、ロジスチックス上の地理的な好位置に着目し、チェコ共和国のこの地に日本製の水なし生版素材をここで仕上げ加工する工場を設けた。東レは今や、水なし印刷版用のにコーティングラインを敷設し、5000万ユーロを本工場に投資し、水なし印刷へのさらなる献身と愛着を示している。