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2013年09月05日

東レ水なし版技術で欧州の新聞印刷業者を後押しする

どのように新聞印刷を改革するか、生き返らせるか、そして復活させるか
Wan IFRAの世界出版エキスポの東レブースにヒントがある

東レは、10月7日から9日まで、ドイツのベルリンで開催されるWan Ifra World Publishing Expo2013展でホール2.2スタンド235に出品する。顧客がどのように多難な市況を突破し、新聞印刷を生き返らせることができるかを提案している。ショーの間に、東レは新しいヨーロッパの水なし版生産設備、チェコのProstejovが順調に立ち上がっていることを強調してくれる。新工場は、新聞と半商業用途の耐刷力のあるMX10プレートを含めて、ヨーロッパ、アメリカ、および中東の市場向けのすべての種類のCTP水なし版を生産する。2012年に発表以来、MX10プレートは多くの新聞印刷業者に一段と強化された生産性を提供してくれている。
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東レチェコの新水なし版製造工場
「新しい工場での生産は、予定より数ヶ月早く2013年11月に始まる予定である。」と林光則(東レ・チェコ・東レグラフィックス工場・販売マーケティング事業部長)は言った。「新しい工場からの出荷製品はヨーロッパ需要は無論のこと、世界市場にも製品供給をさせていただくであろう。」
そのグローバルな開発戦略の一部として、東レは、水なし印刷版の増加する需要を満たすために、チェコ工場への投資が重要なものと決めた。林事業部長は続ける:「総論での新聞印刷市場は確かに様々な課題に直面していよう。」「それでも、個別市場では加速する水なし印刷テクノロジーへの需要があった。2012年3月末の会計年度では、水なしアナログポジティブ版を1979年に発売して以来、水なし印刷版の出荷高は最高レベルに達してくれた。その長い間、東レは、素材を改善し、より使いやすい水なし印刷技術の確立と、そのノウハウを蓄積し続ける堅実な努力を重ねた。」「これらの努力は、はっきりと、水なし印刷を採用している欧州を中心とした新聞印刷業者によって認められている。」
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欧州の新聞分野で活躍したRinus Hoebeke氏
このビジネス開発努力の継続として、東レは元コダック新聞セグメント・ディレクターのRinus Hoebekeを専任担当として任命した – さらに水なし印刷の機会を開発し、市場調査を拡張し、市場パートナー関係社を発展させることを担当してくれる。林事業部長は、「Hoebekeの様々な技術の、そして、ハイレベルの販売とマーケティングの豊富な経験と人脈を買い、数十年は、東レとその代理店間の統一感があるコミュニケーションを発展させることに測り知れないほど貴重な存在になろう。」とコメントする。
エキスポ展では、東レは、また、東レ顧客とパートナーとの協力で編集された、新刊の「東レ水なしジャーナル」が出席者に配られる。技術開発を市場に知らせるように配慮され、この出版物は水なしユーザーの経験を共有し、水なしテクノロジーが新聞印刷業者に伝播することを願っている。日刊紙の効率的で、費用対効果の高い印刷を保証することに加えて、環境にやさしい水なし印刷プロセスを享受する多くのユーザーが、半商業用の印刷市場を目指し、さまざまな紙質の上のエキサイティングで、高質品印刷を行うことでユーザーの製品消化領域を拡張することができよう。これは新しい売上源を付加し、新聞輪転機のアイドル時間を利用することによって、機械の稼働率を増大してくれる。水なし印刷が生み出す品質向上を手にし、この新しいサービスの活用は新聞印刷業者にとって魅力的なものになろう。
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予定より早く立ち上がった生産ライン、記念の1号版と一緒に
「東レ水なしジャーナル」は、Freiburger Druck(Badische Zeitungの印刷部門)(同社は毎年のように名誉ある「年間新聞印刷賞」を勝ち取っている会社)のKBAコーティナプレスの上で印刷される。
東レスタンドへの訪問者は素晴らしい印刷品質を特徴とする最新の水なし印刷製品の‘感触と感触’に触れていただきたい。
林事業部長は、「東レ水なし版ビジネスが重苦しい市況を突き破ってくれ、非常に困難な環境下でも、まだ成長しているのだ。これは、ヨーロッパ水なし版製造工場に投資するという東レの決定が、正しいかったことを証明する。」とした。環境にやさしい水なし印刷プロセスの広がりは東レ水なし版の普及に負う。「私達は、顧客の生産性を改善するのを手助けし、資産活用を増大させて、新しいビジネスチャンスを広げて、水なし版の安定した供給を保証することによって、この先何年もの間ハイレベルのサービスと品質を提供することを通し、ユーザーの競争上の優位を維持することに務める。」としている。