第8回WAN-IFRA中東会議(欧州を中心とする新聞印刷協会WAN-IFARの会議)は2月26〜27日にかけてアラブ首長国連邦のドバイ市で開催される。
そのテーマは「青天井ではない」と題したものだ。
今日の新聞業界は比類ない変化を経験を強いられている。つまり、新聞ビジネスを変換し、真実のマルチメディア出版の新しい生態系の中で繁栄するために、懸命の努力をしているが、新聞社は「石(基本形)」を全然むきだしにしているものではない。
この会議で大変注目されているのが、中東地域で1号機のコルチナ水なし印刷輪転機を導入して、地域内でかなりの成長を遂げているAl Nisr Publishing(新聞社)の製造本部長・マイク・コンドンの講演と同社の見学会であろう。
マイク・コンドン氏
彼は業界には34年在籍し、オーストラリア出身の新聞印刷技術者で2006年よりドバイに請われて移り住み、欧州以外で始めてコルチナ水なし印刷輪転機を立ち上げてくれた役者である。
水なし印刷で印刷されているガルフ・ニュース新聞
この印刷機はコールドセットとヒートセットの兼用印刷機でものの見事に新聞印刷から雑誌、地方紙、商業印刷物をこなす、半商業印刷輪転機として活躍してくれている。水なし輪転機であるがゆえ、損紙率は低く、環境にやさしく、高品質であるのが高く評価されている。