ニュース

展示会

2011年12月16日

さすがエコプロダクツ2011 水なし印刷人も進化する

12月15日より3日間、日本最大級の環境展示会・エコプロダクツ2011が東京ビッグサイトで開催された。3日間で18万人以上の来場が予想され、他の展示会から見るとそのい熱気と活気は比べ物いにならない。大震災・原発災害を契機に、東北地方でも一気に環境意識が盛り上がってきている。主催者は環境視点からの新機軸の施策を取り入れてくれたが、印刷人にとっては、不都合とも受け取れる部分もある。入場証とか配布資料は電子化され、ぺーパーレス化されていく。これにより、受付・登録滞留がスムースになっていく。カタログのぺーパーレス化も実施され、資料のダウンロードサイトのURLをPCのメルアドに送信するサービスも実施された。エコになることは確かだし、人の流れが円滑になることで、印刷物がこの部分では引けてきている。ただし、主催者の言葉を借りれば、印刷物を作るなら、できるだけ環境配慮の形の「水なし印刷」に配慮と、我々を激励してくれる。
今や印刷人は世の環境シフトの流れをよく見極め、自らがサステナブルに処する方向に舵を切る必要が出て来たのではないのか。
我々はこの度、印刷サービス排出量計算ソフト(PGG)をクラウド化したPGG-Claudを正式にリリースし、発表する。これまでのスタンドアロンのFileMaker Pro版を廃版とし、クラウド版に切り替える。これにより、次の進化がなされた。
1)1次データー・2次データーが瞬時に随時更新して全運用者に徹底が図れる。かりに、運用者が不正運用を働くなら、瞬時にその運用を遮断できる。
2)業界初の印刷PCRに則った、排出量計算方式になっていて、しかも、積上げ型、按分型、ハイブリッド型を任意選択できる。
3)これから必要性が求められるLCAフェーズ3に対応している。
4)英語対応になっている。
5)クラウドの長所が生きかされ、初心時に起きうるミス入力などをインストラクターが遠隔操作で指摘することができる。
これらは、欧州で実施されている印刷LCAソフトの運用を見ながら、日本の仕様を加味したもので、中小事業者でも、会員なら無償で使いこなせる便宜を計らっている。運用事業所が印刷物を通してのPGGの補助を借りてLCA計算を体得し、顧客にLCAの初歩的運用サービスを施せる力をつけてもらいたいものだ。
カーボンフットプリント(CFP)は、試行事業を終え、来年度から産業管理協会の下での運用に切り替わる。このときを見据え、運用事業者が自らが加工した印刷物を通して、CFPの一層の広報と自らの環境改革に踏み出せるツールとして活用していただきたい。
印刷媒体はCFPロゴの広告塔、つまり、「連続的なスポット広告」の役目を担える。印刷物の余白を生かし、かっての「ベルマーク」のごとく、消費者にCFP、低炭素化を掲載し続けることで、消費者からの注目を引き付け、ついには、我々の姿勢を評価していただけるようになるのだ。
このエコプロダクツ2011で清水印刷紙工株式会社(PGG創作者・一般社団法人日本WPA会員)はPGGの利活用につき、そのポイントを次のように述べてくれるている:詳しく見たい方は
PGG-Claud.pdfをクリックしてください。
111216PGG-Claud.png