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2011年08月11日

印刷機の弱みを強みに生かす水なし印刷が脚光 日本印刷新聞で大きく取り上げられる

日本印刷新聞 8月8日号は、閉塞感の漂う印刷界で勇気づけられる取り扱いをしてくれた。
詳しくは下の箇所をクリックしてみていただきたい。
鹿児島のごく普通の印刷会社が全国の同業者を相手に、印刷ネット通販事業に着手、今や、上位5指に入るまでに成長した。2階建て8色機はコンパクトさ、表裏の印刷上がりの差がないなど優れた利点を持つが、水ありで印刷するとファンアウトがどうしても出てしまう。
そこで油性インキでの水なし化を進める静かな動きは既に起きていたが、「プリントネット」ではこの度、昼夜運転の体制に、この水なしという新しい技術の組み込みに挑戦してくれた。
水なしゆえに、ファンアウトが起きないうえに、水なしインキでは限りなく、バカチョンに近付けた印刷でこなせられるのだ。水あり印刷だと、水とインキのバランスをとった湿し水制御の技能練磨が求められる。結果、水なしでは技能習熟度はそれほど要求されず、損紙率が軽減され、時間当たりの、印刷消化台数も向上してくれた。ここで使っているインキは比較的速乾性の油性インキで、両面印刷して出てきた用紙は短時間に、次工程へ流せられる。「生産の手離れの良さ」は格段に向上する。
後発でスタートした同社は、先行企業の上を行く、印刷技術をものにしなければならない宿命にあったが、果敢に挑戦し、ものの見事に、3交代制のもとでの水なし印刷を確立してくれた。
手持ちの印刷機で更に、損紙を減らしたい、高細線を狙いたい、技術練磨度を下げたいと言う向きには、水なし印刷が狙い目と言えるのではないのか?
日本印刷新聞 8月8日号pdf