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CFP

2010年12月16日

学術書籍「カーボンフットプリントの最新現状・国際動向と事例集」に田畠会長が事例を執筆

この度、上記の学術書籍が発行されたが、この学術書籍の事例紹介の章に、事例の一つとして掲載するために2010 年の9 月に(社)日本WPA会長・田畠久義が執筆したものである。日本WPA のカーボンオフセット事業は、その後も順調に推移し、発行日の12 月15 日時点で、取扱量は762 トンにもなっている。
また中間財として、誰も見向きもしなかった出版・商業印刷におけるカーボンフットプリントは、その後、LCA の残り3段階を網羅するPCR(PA-BS-01 宣伝用および業務用印刷物)が、10 月7 日に公表され、最終財として、秤のマークでおなじみのカーボンフットプリントマークを印刷物にも入れられるようになった。これを受け、12 月9 日~11 日に開催されたエコプロダクツ展で、カーボンフットプリントマークが掲載された多くの商業印刷物が見受けられた。日本WPA でも会員会社の協力によりクリアーファイルと主催者のパンフレットにマークを入れている。
今後とも印刷を通して、環境負荷の低減に貢献し、同時に会員各社の売上の増強につながることを願っている。(田畠久義)
【注釈の挿入 赤文字部の文章をpdf文章の2ページ目、最下段に挿入してお読みください。】
発表は、水なし印刷単独での算出結果であるが、久栄社では、別に同条件(同種の印刷機で、B5 チラシ16 万部をそれぞれ印刷)で水有り印刷でも測定を行い、その結果を比較した。結果は次表に示すが、期待したものとは異なり、合計のCO2 排出量は、むしろ水なし印刷の方が多いものであった。(ただし、次に示すように、これは印刷部数や室温等の工場環境に左右されるもので、一概に有利不利を決定できるものではない。またCO2 排出量が多い場合においても、公害であるVOC 排出量は確実に減少しているので、公害抑制のための必要なエネルギー消費と捉えるべきであろう。)