2024年11月29日(金)、大阪市内(アットビジネスセンター大阪本町)において、日本WPAカーボンオフセット推進委員会主催の「第1回 カーボンオフセットセミナー」が開催された。
当日は、大阪印刷工業組合、滋賀印刷工業組合、奈良印刷工業組合をはじめ、近畿圏を中心とした印刷会社やサプライヤー約40名が参加し、報道5社及び関係者を含めた全体約50名の会合となった。
アインズ㈱代表取締役専務、谷康夫氏の司会進行で14時、奥継雄会長のご挨拶から始まり、東レ㈱印写事業部課長代理、藤井悦生氏、㈱橋本確文堂代表取締役、橋本光央氏、㈱わかくさ印刷取締役副社長、光本由美氏の3名が講師として講話した。
藤井氏からは、東レが開発した水なしオフセット印刷方式のIMPRIMA(水なし平版)について、環境配慮や水あり方式との違い、優位性について説明した。
橋本氏からは、水なし印刷導入時期の苦労話から始まり、印刷だけにとどまらない環境にまつわるお話、近年の環境への関心の高まりはむしろ大企業から進んでおり、そのことによる新規顧客の開拓につながったお話などがあった。
光本氏からは、日本WPAが会員へ提供しているPGGソフトの説明、それによるカーボンオフセットへ取り組みやすさや仕組みのお話であった。
参加者からはそれぞれの講話について多数の質問も出され、それぞれに講師から丁寧にわかりやすく応答した。
セミナー終了後は場所を移して意見交流懇親会が開かれた。冒頭、今セミナーの主催である、カーボンオフセット推進委員長のアインズ㈱代表取締役社長、谷口彰氏のご挨拶と乾杯で始まり、名刺交換やセミナー内で聞ききれなかった質問、情報交換が活発に行われた。中でも、PGGとカーボンクレジットの提供の仕組みについてはだいぶ興味がもたれた。懇談の中で、最近はクライアントからカーボンオフセットの話がよく出るようになったなどのご意見があり、WPAに大きな関心が寄せられた。最後に、日本WPA理事の富士フィルムグラフィックソリューションズ㈱専務執行役員の河合久仁浩氏よりの挨拶で、全行程が大盛況のうちに終了となった。
第2回 カーボンオフセットセミナーは来年6月頃に東京で開催を予定している。