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2024年07月02日

今野印刷工場見学会・今野印刷橋浦社長の講演会実施

今野印刷(株)工場見学会

日本WPA第14期定期総会に先立ち今野印刷(株)の工場見学(宮城県仙台市若林区6丁目の目西町2-10)を実施し、60名の参加者があった。
今野印刷は、100年以上の歴史をお持ちになり、「変わらないのは、変わり続ける姿勢」を経営理念とされ、「業務効率化」・「トータルコスト低減」で積み重ねられた豊富な実績を生かし、プロモーション、データ運用センター、システム開発、コールセンター、ロジスティックセンター、DMセンター、事務センターの7つの機能をワンストップサービスとして提供されている。見学会では、まず河内和史取締役生産事業部長が“「水なしLED‐UV印刷」と「見える化」による成果”という題目で講演され、全台LED-UV水なし印刷を導入した理由や、見える化への取り組みについて紹介された。講演は今野印刷が所在する仙台印刷工業団地の会館で行われた。その後、3チームに分かれて工場に移動し見学を実施した。


工場見学見どころは、2台の水なしLED-UV印刷で稼働の印刷機で、RMGT940(リョービMHIグラフィックテクノロジー株式会社)とLITHRONE GL-440P advance(株式会社小森コーポレーション)である。
令和3(2021)年に油性4色半裁機をA全機に更新し、令和4(2022)年に油性ダブルデッカー8色印刷機をし菊全4色(2+2反転機構)に更新し、水なしLED-UV印刷を採用した。

さらなる工場見学見どころは、KP-Connect Basicの大型モニターに表示される予定表で、左側が予定、右側に実績が表示される。予定に対し実績に超過があると!マークにてアラートされる仕組みになっている。
また、SCREENの「EQUIOS」と連携し自動面付に必要な情報を作成し出力される。予定表などはプリントサピエンスの中工程から送られる。

また、工場内がLEDーUV化されたことによりパウダーの影響を受けないために以下のような機械も設置・稼働できるようになったのも見どころである。
・プラテン印刷機:現役で凸版印刷機として稼働、唯一の油性印刷機
・メールロボ:封入封函機で角2封筒から洋0封筒まで幅広い対応が可能
・圧着機:フィルム式圧着機でV折・Z折の圧着DMに対応
・検査装置:封入封函機などで処理された案件を検査、フラップの開き、厚みを検査

今野印刷株式会社橋浦社長による講演「課題を機会に変える攻めの経営」


第14期定期総会後、今野印刷株式会社代表取締役社長である橋浦隆一様を講師に迎え「課題を機会に変える攻めの経営」という題目で講演をいただいた。橋浦社長は大学卒業後、株式会社第一生命経済研究所を経て、1999年、今野印刷株式会社に入社。2000年5月、当社・代表取締役社長に就任されている。講演では、印刷業界にとっての共通の課題は① デジタル化による印刷需要の減少、② 価格競争、原価高による利益率の低下、③ カーボンニュートラル、ESGへの対応、④ 人材育成・採用雇用であるとし、4つの課題に対する今野印刷がどのように対応し、「課題」を「機会」に変えたのか、そのプロセスをお話いただいた。印刷業界の中で同じ課題を共有する聴講者にとって意義深い講演となった。講演会の終了後、参加者の交流の場として、同TKPガーデンシティPREMIUM仙台西口にて懇親会を開催した。