新設されたバタフライCO2ロゴ
エコプロダクツ2009は12月10日から12日まで、ビッグサイトで開催され、史上最高の182,510人もの来場者を迎え、盛会裏に終了した。今年度の多くの展示会が来場者減になっている中で、前年より増加の来場者を迎えるとは、如何にこの展示会の人気の高さがあるかが推し量られる。
日本WPAはこの場で、印刷サービスCO2排出量算定ソフトウエア(PGG)の装いを一新し、ファイルメーカープロで作り上げた新ソフトウエアを発表した。このソフトウエアは、日本WPA会員・清水印刷紙工(株)の清水宏和氏が創作したもので、従来、エクセルで作られていたが、よりセキュリティを強化し、ユーザーフレンドリーにし、多国語対応を図ったものにした。日本国内だけでなく、日本で開発された印刷サービスCO2排出量算定ソフトウエア(PGG)を広く外国へも普及させ、いささかなりとも、国際的にも印刷物のCO2の見える化に貢献したい思いでいる。
大変喜ばしいことに、創作者の清水印刷紙工(株)・清水和宏氏がこのソフトウエアを駆使し、印刷サービスで顧客を巻き込み、LCA普及での貢献が評価され、展示会開催期間中に、LCA日本フォーラム(会長・山本良一氏)の会長賞をビッグサイト6階会議室での式典でいただいた。この受賞講演では同社の製造本部・担当部長の赤城秀一氏が120名の祝賀参加者を前に、新装PGGの内容とこれを駆使してのLCAの認知の普及の生々しい様子を語ってくれた。
PGGを絡めた活動が評価され、清水印刷紙工さまはLCA日本フォーラム会長賞を授与されることになった
赤城秀一氏が受賞記念講演で力強く、PGGを使っての活動の様子を披露してくれた
PGGは水なし印刷を前提としてCO2排出量算定がなされているが、日本WPA会員なら一定の資格要件を満たせば、誰でもこのソフトウエアを無償貸与のもとで使用できる。
また、この展示会の場で発表した新設のバタフライCO2ロゴを使うと、従来、バタフライロゴ、COJロゴ(提携しているバーボンオフセットプロバイダーのロゴ)、一部当たりのカーボンオフセット量と3パーツを表示していたものを新設ロゴの1パーツで代替使用ができる。見た目にもすっきりするし、印刷物内でのスペース節約も図れるようになった。
COP15が開催され、鳩山総理のCO2−25%削減目標の設定には、我々も前向きに取り組まねばならない時代に入った。このPGGを使いこなし、印刷サービスでの新しいジャンルを切り開いてゆきたいものだ。