日本WPAは7月1日に社団法人日本カーボンオフセット(COJ)と水なし印刷物に関する、総括的な契約を締結し、中小企業会員に限って、印刷物専用CO2計算ソフトPGG(清水印刷紙工・著作)の運用をもとに、COJの仕組みを使ってカーボンオフセットできる仕組みを創り上げた。既に、会員内では、これを活用した印刷物のカーボンオフセットの事例を作りだしているが、その一つをご紹介させていただく。
10月6日〜10日、東京ビッグサイトで開催される、JGAS展に日本WPAは東レ株式会社とともに、水なし印刷展示を行うが、この場でのささやかなギフト商品、ハリセンスにカーボンオフセットを施している。ハリセンスは、日本WPAの会員企業、北海道磁気印刷が創作した、折畳式の扇子であるが、折りたたんだ形で、たたくと破裂音が出るのがミソ。スポーツ観戦の応援グッズとして幅広く採用されている。
JGAS展の会場内は熱気もあり、手ごろなうちわがほしいところだが、かさばらないハリセンスに目をつけた。ギフト商品は最終的に役目を終えると破棄されてしまうが、これをカーボンオフセットすることで、いささかなりとも、地球温暖化への意識喚起を図ることに役立てている。
ハリセンスを広げた姿(表)
ハリセンスを広げた姿(裏)
ハリセンスを畳んで横から見た姿、これをたたくと破裂音が出る
1本当たり79.0gのCO2を消費したことを折りたたんだ裏に明示、カーボンオフセットさせていただいた。