日本WPAは7月18日(金) 13:30〜16:00 東レ日本橋本社と大阪本社に会員有志企業28社が集まり、東西テレビ会議システムを運用して、カーボンオフセット事業開始のための研修会を開催した。
これに先立ち、日本WPAは日本カーボンオフセット(COJ、カーボンオフセットプロバイザー)と会員企業が水なし印刷物をカーボンオフセットできる、総括契約を締結し、中小企業会員に限って、CO2計算ソフトPGGの運用をもとに、COJの仕組みを使ってカーボンオフセットできる仕組みを創り上げた。産環協のグリーンパーフォーマンス事業でクリティカルレビューの審査をパスした、清水印刷紙工様の作り上げた、印刷物CO2計算ソフト・Printing Goes Greenを日本WPAは、開発者・清水宏和氏のご厚意を受け無償で会員企業が使える道をつけることができた。印刷物のカーボンオフセット量の算出については、通常、権威ある外部機関に委託して算出をしてもらっているが、これには費用がかかってくる。新しい日本WPAが開発したスキームでは会員企業はCO2排出権を1トン当たり、4,600円で購入する以外の費用は一切かからない。また、無償ソフトPGGで運用できるので、外部計算の費用も一切発生しない。
しかし、COJにとっては会員企業との直接的な契約関係にないため、運用のコンプライアンスについては、日本WPAが責任をもって公正に行うことが義務付けられている。
そのため、単にPGG計算ソフトをリリースしての会員企業での運用を促すのでなく、のべ4回の研修会を開催して、参加を義務付け、コンプライアンスのもとで、カーボンオフセットの必要性の「いろは」からひも解いた、研修会を催しているわけである。
参加者はコンプライアンス遵守の署名を求められ、この日は、各自ノートPCを持参してもらい、あらかじめメールで配信したpdfの27ファイルのテキストをつかって研修を行った。自ら率先して、ペーパーレスで講習会を開いた。
社団法人日本カーボンオフセット・事務局長・村上賢之氏から、カーボンオフセットの基本的な仕組み、国連認定のCERとその意義、日本WPAと締結した日本WPA会員企業のためのカーボンオフセット事業の運用の仕組みなどにつき説明していただいた。
清水印刷紙工株式会社・社長・清水宏和氏からは、低炭素・印刷サービスを目指す目的、印刷サービスLCAとは? その課題、PGGについての解説、PGGを使っての演習を開設していただいた。
大変なボリュームの勉強会で一辺には頭に入らなかったが、参加者には復習ができる教材を用意させていただく。次回は10月2日(金)で予定している。
東京地区で15社、大阪地区で13社が参加してくれ、締め切った会議室は熱気のこもるものであったが、途中、東レの恵木課長は扇風機を調達し、設置するほどの熱気であった。恵木さん、これで涼しくなりました。感謝します。
既にある会員は、有力はコンビニチェーン店の印刷物をカーボンオフセットと絡めて受注され、定期的に印刷物のカーボンオフセットを早くも運用してくれている。