日本WPAは、新キャッチコピーの「このポスター、工程まで美しい。」を表現するビジュアル作品を会員から募り、「このポスター、工程まで美しい。」のキャッチコピーの発案者である長井謙さん(ことばやさんを運営)を審査委員長にして、44作品の中から受賞作品を決定した。
審査委員長の長井謙さんは、講評として「【この〇〇、工程まで美しい。】という1つのキャッチコピーに対して、たくさんのアイデアと世界観のある作品が集まったことに感動しながら審査しておりました。印刷物の持つ美しさや魅力を改めて実感し、大変貴重な機会となりました。お忙しい中コンテストにご応募くださった皆様、誠にありがとうございました。」と語っている。
最優秀作品賞には、イシイ株式会社(https://www.ieps.co.jp/)の上田星華氏の作品が選ばれた。
上田星華氏の作品
上田氏は、「環境保全の貢献と高精細な印刷表現をビジュアルに落とし込むため、「オオカバマダラ・ステンドグラス・美しい森林」をモチーフにしたビジュアルポスターを制作しました。
水なし印刷の証であるバタフライマークを知ってもらうことで、水なし印刷の認知度が向上すると考え、オオカバマダラをビジュアルのメインにしました。また、印刷の精巧さを表現するため、ステンドグラスの特徴である綿密にはめ込まれたガラスと複雑な色合いの美しさを蝶の羽と掛け合わせました。そして環境保全のイメージを持つ森林を背景にすることで、水なし印刷と環境保全の貢献が工程の美しさに結びつくことができるようなビジュアルを目指しました。」と制作意図をコメントしている。
準最優秀作品賞には、(株)ファビオ(https://www.fabio.co.jp/)の鶏内真之介氏、(株)久栄社(https://www.kyueisha.com/)の吉谷有貴氏の2作品がそれぞれ選ばれた。
鶏内真之介氏の作品(観音開きの表面)
鶏内氏は、「水なし印刷」と「カーボンオフセット」を紹介する両観音開きのパンフレットを作成し、皆さまに配布しました。このパンフレット自体がカーボンオフセットされており、紙面内にCO₂排出量の明細を表組にして数値を見える化し、カーボンオフセットへのお客さま理解度向上に努めました。
吉谷有貴氏の作品
吉谷氏は、「幻想的な作風が人気のタイ出身のアーティスト Tithi Luadthong 氏のデジタルアートから、オーロラカラーの夜空に浮かぶ大きな月が印象的な作品をポスターに使用いたしました。
子供が見上げている目線の先、三日月の中央に日本WPAのキャッチコピーを置くことで、ポスターを見る方の目線を子供から月、キャッチコピーへと自然に誘導しています。」と、作品の意図をコメントしている。
その他の受賞者は下記の通りで、受賞作品は順次公開をしていきます。
★優秀作品賞
(株)日精ピーアール 伊藤美佐緒氏、同 片石龍輔氏、同 仲田智史氏、同 吉田篤史氏、アインズ(株) 曽根正広氏、同 松原淳氏、同 寳田萌花氏、(株)久栄社 樋口幸子氏、(株)橋本確文堂 谷口菜穂氏、精英堂印刷(株) 情野彬光氏、
★理事会賞
(株)日精ピーアール 志村圭氏、アインズ(株)深尾俊巳氏、(株)サンアート 志水秀陽氏、(株)ホクトコーポレション 俵屋直樹氏、(株)わかくさ印刷 土井優果氏、(株)文星閣 新居紅綸氏、(株)木元省美堂 小堀夏海氏、精英堂印刷(株) 佐々木幸一氏。