日本WPAは7月10日(木)〜13日(日)、東京ビッグサイトで開催された東京国際ブックフェア—に初出品した。出版界でのバタフライロゴ、W2ロゴの普及度が一般商業印刷分野から見ると、低い感が否めなく、洞爺湖サミットの直後のこの時、CO2削減にもつながる、水なし印刷の出版界での広報と認知に勤めさせていただいた。この企画に会員企業の�日精ピーアールと�北星社が賛同してくれ、我が協会と共に共同出品の形をとった。日精ピーアールはスタッカートFMスクリーニング+水なし印刷で環境にも良く、高細線でさらに再現性を上げた印刷物を展示してくれた。何と、高細線チラシの裏を使うと、単行本のブックカバーになる「あくまでも用紙のリサイクル」にこだわってくれた。
東京国際ブックフェアー2008での日本WPAの共同出品ブース
北星社は兵庫県養父市の画家・森崎伯霊氏の「田園讃歌」画集を特売したが、お陰さまで引き合いをいただけた。同社も水なしFMスクリーニングを前面に打ち出してくれた。
さらに、イタリーのメッシーナ社の豪華季刊雑誌、Marco Poloの日本語化の世話役に当たっている、会員企業・平和印刷�は版権取引支援サービスに掲載し、パートナー探しのための共同出品に当たった。バタフライロゴの認知度はまだ低いものであったが、ほとんどの来場者、出品社から大変好意的な反応をいただいた。
W2ロゴについては、出版界での認知は低く、今後とも我々印刷人が取り組まねばならない課題と受け止めた。
会員企業・大日本印刷は松脂から精製した脱石油系溶剤バイオマスオフ輪用を開発して出品し、環境指向製品を打ちだしてくれたが、大変勇気づけられる製品であった。
会員企業・共同印刷�は、新登場・DORを前面に、会員企業・�広済堂はクロスメディア・パブリッシングを、会員企業・図書印刷は逆転発想の上製本などを展示していた。また、初出品の会員企業・サン美術印刷�は「紙が話し音楽を奏でる」Gスキャナーを前面に出していた。
この展示会には多くの印刷企業が独自製品を掲げて出品していたし、ほぼ同時期に開催されたISOT(国際文具紙製品展)にも、10数社の印刷企業・関連企業の出品が見られた。そのなかで注目される新製品が目についた。石から作った紙、ViaStoneはCO2を削減した製造方式とされ、かつ、外気へ出しておくと6か月ぐらいで分解されると言うエコロジー製品である。水なし印刷との相性は良く、パルプ用紙の一部を置きかえる用紙面での環境製品である。
石からできた紙ViaStoneがISOTで初めて公開された