印刷新報1月17日号に以下の内容が掲載された。藤田氏の意気込みに敬意を表したい。
『洞爺湖サミット』ポスター製作
高水準の環境配慮に高評価、水なし印刷・間伐材など8種すべてで採用
日本WPA(日本水なし印刷協会)の会員である、株式会社プリプレス・センター(札幌市)の藤田靖社長が代表幹事を務めるNPO法人コンベンション札幌ネットワークが、今年7月7日から9日まで開催される「北海道洞爺湖サミット」の公式ポスターを受注した。同ポスターは、水なし印刷はもちろん、大豆油インキと間伐紙を用いるなど、環現問題に積極的に取り組み、藤田社長が謳う『国内最高水準の環境配慮印刷』によって製作され、サミット関係機関などから高い評価を受けている。そこで本紙ては、藤田社長に公式ポスターコンぺティションヘの応募経緯やサミットの中心となる環境問題への取り組みなどを伺った。(印刷新報・三浦武志〉
-コンベンション札幌ネットワークとはどのような取り組みをしているのか
札幌コンベンションセンターが完成した際、大型の国内ならびに国際会議を誘致する目的で設立したもので、現在では札幌で約130社の企業が加盟している。以前からサミットの誘致に力を入れており、今回、開催が決まったことで、公式ポスターをはじめとしてサミットに関わる様々な事業に積極的に参画する方針であった。
-公式ポスターは応募した8種類すべてが採用されたということですが、水なし印刷が大きく影響したのでしょうか
国内鍛高水準で印判するということが私の考えである。水なし印刷は、環境対応はもちろん、インキの盛りなど印刷物の仕上がりすべてにおいて多くの利点があることは間違いない。環境問題をテーマに開催されるサミットとして、水なし印刷の与えるインパクトは大きい。
今回、一番苦労したのは用紙の選定であった。R100からR70の時代になり、国内ならうたか最高水準を考慮した場合、循環型のビジネスが求められる。このため、間伐紙を採用した。インキは大豆油インキを使用している。現往、2種類が完成しており、残り6種類を今春までに印刷する予定。
制作にあたり、多くの企業にこ協力いただいたことに感謝している。
-藤田社長が理事を務めるグリーン購入ネットワーク(GPN)で新たな動きがあるようだが 私は、約20年間にわたり願現問題に取り組んでおり、グリーン購入ネットワークは4年前から理事として活動している。 新たな展開としては、グリーン購入ネットワークの北海道支部を今年設立するための準備を進めており、現在、活動の一環としてサミット用のポータルサイトを制作していこのポータルサイトは、1月から12月までの1年間で、国内から海外へ白けて日本が誇る最先端の環境技術や製品を紹介していくものである。我々が制作するのはインテックスページのみで、細かな情報については各企業に作り込んでもらう。もちろん、環境省やサミットの公式サイト北海道洞爺湖サミット選民会議ホームページともリンクされている。
-同ポータルサイトの仕組みはどのようになっているのか
単なる情報発信だけてなく、web環境展示会に参加いただいた各企業の掲載料金から一定の資金を、北海道内の37市町村で構成する森林経営研究会(事務局/下川町)に回すことを予定している。そこで、森林の間伐や育伐を1年間にわたりカーボンオフセットで展開する。まさに、循環型ビジネスを構築しようというもの。6月に設立を予定している北海道、グリーン購入ネットワークともしっかりと連携し、大きな輪にしていきたい