今月のWaterless CurrentはIGAS展特集である。東レから発売されたINNOVA版は方式こそ違うが、Presstek社のPearlDry版に限りなく近似した方式と位置付けてくれている。
さらに、構想発表から10年目にして実用化にこぎつけた、大日本インキの水洗浄性インキ、東レ製の水系専用洗浄剤(WW-1)は、待ちこがれた製品登場とアーサー編集長は持ち上げてくれている。
スイスでは2003年にVOC規制法が施行され、現下は特例優遇措置で印刷会社も厳格適用を受けずにしのげる面もあるが、2008年からはこの優遇措置が取り払われ、さてどう対処すべきか、印刷界も苦慮しているという。W2インキ、水系洗浄液は一つの大きな解決法となりえる。
環境対処の印刷法はますます、加速度的に世界的に要求されてこよう。
世界の動きを横に見つつ、我々はその信念のもとに、日本誕生の独自の環境印刷技術を生み出してゆきたいものである