本号は、9月21日の国際水なし印刷セミナーの講師、Dale Ford氏の会社、MOZAIC社の特集となっている。1993年に水なし化へ切り替え、思い切ってこの印刷方式に特化したおかげでワシントンDC地区で注目される印刷会社に成長してきた。
同地区は、首都と言う性格上、環境意識には全米随一の地区で、印刷物を環境面から徹底追及し、環境にやさしい印刷モノづくり(エコ化ものづくり)を作り上げてきた。大豆油、再製紙は日本でも定番の環境資材であるが、水なし印刷、グリーン電力、カーボンオフセット(カーボンニュートラル)の確立、揮発性洗浄剤の再生使用、森林認証、と人の先を行く印刷物・エコ化ものづくりに励んでいる様子を具体的に書き記してくれている。
これらの取り組みを行うと、コストアップに見舞われるが、より合理化、生産性向上を図り、水あり印刷の価格と同等で勝負をかけている。
この度も、工場の大幅増床をはかり、B1サイズ、6色水なしUV印刷機2台を導入する。薄紙、特殊プラスチック類をUV速乾性をきかせたもとで、次工程に瞬時に持ち込める、quick turn around方式の確立を目指す。
しかも、Dale Ford氏は単にハード面の強化だけでなく、HIFLEXと言う新しいMISを導入し、2008年1月には稼働になる。これは会社のインターネット・ポータルサイド(www.mozaicprint.com)を含め、あらゆる会社のデジタル経営管理業務を統合してくれるものだ。
9月21日、ぜひ彼の話を直に、IGAS会場の会議棟607号室で直に、聞いていただきたい。