以下は、8月31日の日経産業新聞の1面に掲載された記事である。
日本水なし印刷協会、印刷機の洗浄時、油性洗剤不要に。
2007/08/31, 日経産業新聞, 1ページ,
印刷会社などで構成する日本水なし印刷協会(東京・文京、田畠久義会長)は、大日本インキ化学工業、東レと共同で有害物質を含む廃液を削減する「水なし印刷」の新技術を開発した。水に溶けるインキの原料となる特殊な樹脂を使い、版や印刷機を洗う際に油性洗浄液を使う必要がない。
大日本インキ化学工業が開発した樹脂を使ったインキは水系の中性洗浄液で洗い流せる。このインキに最適な水系洗浄液を東レが開発。従来の水なし印刷と比べ、揮発性有機化合物(VOC)の放散量は約四分の一。通常のオフセット印刷に比べると十分の一程度という。
水なし印刷は版の表面にインキをはじくシリコンゴムを使ってインキの付かない部分を作る。化学物質を混ぜた水を使うオフセット印刷に比べ、環境負荷が低い。
ただ水なし印刷もインキは油性で版などを洗う際は揮発性で油性の洗浄液を使う必要があった。