7月9日(月) 日本WPAのVOC測定班は株式会社アイカのドリーム工場を訪ね、印刷機からどれぐらいのVOC放散量が出ているか、計測して調べてみた。
A0判のサンデープレス4000は毎時8万回転の速度で回っていたが、完全に、水なし版専用で使っている。そのVOC放散量は思いのほか低いものであった。水なしであるが故、湿し水からのVOC放散量が一切ないためと思われる。(単位ppmc)
上胴 下銅
第1胴黄版 31 9
第2胴赤版 43 8
第3胴藍版 19 7
第4胴墨版 10 8
次に、リソピア1号機AY-600(水なし仕様)の下銅のみを計測したが、4胴とも値は0ppmcであった。
リソピア2号機AY-700機は第1胴と第4胴が0ppmc、第2胴(藍版)が56ppmc、第3胴(赤版)が48ppmcを示していた。
これらは風のたまりの問題、印刷模様とスピードにより左右されるが、総じて低い値である。
注目したのは、製本のホットメルト部は1号機で0ppmc、2号機で6.1ppmcにすぎなかった。
文字通り、環境面でもドリーム工場であった。
ハイデルベルグ・サンデープレス4000のVOC放散量を測定