10月22日、午後1時30分より東京都千代田区役所で「ちよだゼロカーボンフォーラム」が開催された。
「印刷のカーボンオフセット」の演題で、千代田区に本社を構える東洋美術印刷(株)のマーケティング&営業本部の丸山博司本部長が講演された。誰もが日常必ず接するのが印刷物であり、印刷物製作時のゼロカーボン実現は、印刷業界が成し遂げるべき課題であり、日本WPAが進めるカーボンオフセットがおおいに貢献している。
東京大学第28代総長小宮山宏氏から、「脱炭素の状況とゼロカーボン実現に向けた取り組み」と題した基調講演があり、2050年の脱炭素社会の実現について、自然科学的見地、社会科学的見地から必ず実現できるとの明快な説明があった。
千代田区の「2050ゼロカーボンちよだ」を推進する樋口区長からは、カーボンオフセットを通じての地方との共創や、EVインフラの確立、多摩川上水の復活などのビジョンが示された。その他、中高生からのCO2削減への提案や食品ロスの削減提案などがあった。企業からのゼロカーボンへの提言もあり、豊富でレベルが高く、予定時間を大幅に超えた未来への指針となるフォーラムであった。