本号では「グリーン印刷の資産をいかに戦略的に市場に出すか。第2部」としてその戦略項目を明示してくれている。
●廃棄物の管理とか、法規制諸費用のような環境管理コストの切り詰め
●最終ユーザーにまたがる法規制・環境保護のサプライチェーンにまつわるリスクの低減
●優れたグリーン製品を商品化することで、売り上げの増大
●無形の会社のブランド価値の創出
世界のWPA会員が起こしてくれている、エコ印刷のアクションに触れている。
文星閣様が最初に紹介され、Bunseikaku Echology Printing Systemとするブランド「BEPS]ブランドは徐々に市場に浸透してきたが、さらに突っ込んで、BEPS卓上カレンダーを開発し、広く消費者にブランドのアピールを図っている、と書いてくれた。
英国のSeacourt社はEMAS認証、ISO14001認証、さらに、クリーンエネルギー動力を使うという、徹底ぶりでカーボンニュートラルをいち早く実践している。
カナダのWarren’sの環境への取り組みにも参考になる。
スペインのRoldan Graficas社は最近、KBA Rapida74 UV6色水なし印刷機を設置した。銀行、保険会社、航空会社、自動車クラブ、小売りチェーン店のような、クレジットカード、会員カードの少量印刷を手掛ける専門会社である。スペイン国内だけでなく、世界中の顧客を相手にしている。事実、輸出売上は60%を超えまだ、上昇している。水なしだからこそ、小ロットUVがこなしやすくなるのだ。
オーストラリアのFishprint社がsavewater! awards(R)(節水環境賞)に輝いたが、水の資源保護で際立った達成を認知し、報償するものである。わが国では水資源は恵まれているが、水欠乏の国では水なしを正義の方式として見てくれるのだ。