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2020年02月20日

脱炭素チャレンジカップ 最優秀未来へのはばたき賞を「岡山県学童保育連絡協議会」に贈呈

                      (右から糸山会長、國富連合会副会長 田畠日本WPA会長)
環境省、文部科学省などが後援する『脱炭素チャレンジカップ2020』の表彰式が、2月19日、東京大学本郷キャンパス内の伊藤謝恩ホールで行われ、日本WPAは岡山県学童保育連絡協議会(糸山智栄会長)の「学童プレハブ-6℃作戦からの施設木造化の実現」に「最優秀未来へのはばたき賞」を贈呈した。

脱炭素杯チャレンジカップ2020は今回で10回目を迎え、市民、企業・団体からジュニア、キッズまでの幅広い層を対象に、低炭素社会づくりや地球温暖化防止に取り組んでいる活動を発表するコンテスト。今回は1,425を超える応募団体から選ばれたファイナリストの28団体がステージ上でプレゼンし、グランプリをはじめ各賞が表彰された。

 

共催団体である日本WPAは、学童保育をテーマに、地域と子どもに役立つ環境活動推進する岡山県学童保育連絡協議会を顕彰した。
学童保育は、国の課題である「仕事と子育ての両立」を支える活動である。
現在、123万人の児童が、放課後や夏休みなど、学童保育施設を利用している。
小学生に健康管理の場や安全を確保する場、遊びや宿題をやる場を提供するのが学童保育設備で、低学年では、年間の合計で学校にいるよりも学童保育施設にいる方の時間が長くなっている。この学童保育施設は、小学校の余裕教室や、校外の他の施設が利用される場合も多いが、小学校の敷地内に建設されている割合も25%程度にのぼる。

小学校の敷地内の施設のほとんどがプレハブとの調査がある。断熱効果の低い構造のため、夏場は「ただ我慢する」しかない過酷な条件になっている。ここで立ち上がったのが、岡山県学童保育連絡協議会(糸山智栄会長)である。夏場の室内温度を下げるため、グリーンカーテン、遮光シート、雨水をためての打ち水などやれることはすべて実行しても、エアコンで十分な冷房効果が得られない。

この問題の解消には、仮設のプレハブではなく、断熱効果の高い木造建築にすることが、有効であることを行政に訴え、岡山市では、既に16棟の木造の学童保育施設を実現している。岡山県学童保育連絡協議会が推進する「学童プレハブ―6℃作戦からの施設木造化の実現」プロジェクトの成果である。
プレハブから木造による断熱効果によるCO2排出削減、低炭素化、そして地域と子どもに役立つ環境プロジェクトに、日本WPA最優秀未来へのはばたき賞を贈呈した。

印刷業界のニュースサイトのNEWPRINETにも記事が掲載されている。
http://www.newprinet.co.jp/?p=23955